【駐在妻】逆カルチャーショックってなに?本帰国前に知っておいて【体験談あり】

日本から渡航後は現地の生活に慣れようと、苦労したことはありませんでしたか?

逆に本帰国した後も現地での生活と日本の生活のギャップで息苦しさを感じることもあるのです。

母国に戻ったはずなのに本当にそんなことがあるのでしょうか。駐在妻サポーターでもある筆者が解説します。

そしてまさに今日本での生活に息苦しさを感じている方が、わたしだけじゃないんだと思えたり今後のヒントにもなれば幸いです。

目次

逆カルチャーショックとは

日本で生まれ育った人が海外生活から帰ってきたあと、日本に対して受けるカルチャーショックのことです。
Weblioとwikipediaには下記のように定義されていました。

異国生活にすっかり馴染んでしまって、母国の文化や環境に強い違和感心理的衝撃を受けること、を意味する語。自国文化に対するカルチャーショック。長期海外滞在から帰国した際などに起こりやすいとされる。

Weblio

研究者によっては外国に行く際に感じるカルチャー・ショックよりも、帰国してから感じる逆カルチャー・ショック(別名、リエントリー・ショック)の方が大きい、と言う人もいる。その要因としては、「自分の文化に帰る」という期待が大きかっただけに、実際は自分や母国が思ったより変わっていて「裏ぎられた」、という失望(disconfirmed expectations)が大きいからではないだろうかと考えられている。

wikipedia

母国に帰ってきたときに、駐在国との違いにショックを感じるということですね。

なぜ逆カルチャーショックを感じるのか

言語はもちろん、あいさつの仕方から靴を脱ぐかどうか、服装やコミュニケーションの取り方など。日本と海外で生活習慣や考え方が大きく異なり、それらはその国の文化として表れます。

環境が変わればその国の生活に徐々に適応し、日本人ではあるけれど現地の文化がだんだんとあたりまえになっていきますよね。

先に本帰国した駐在妻さんや駐在員の話を聞いていると、程度の差はあれ何かしら違和感を感じた方が多いです。

人により違いがあるのは、

駐在期間
現地への適応度合い(愛着度)
帰国を望んでいたかどうか

の差が関係しているのではとわたしは考えています。

駐在が長期間に及べば、その国で生活することに不便ないほどに適応しているでしょう。

一方で期間が短くせわしなく駐在が終わってしまえば、慣れる前に帰国となる人もいる。

またどうしても現地の生活が合わず、自ら望んで帰国するケースもある。この場合でしたら、逆カルチャーショックになる可能性は低いですよね。

ところが日本に帰りたくないなぁと感じるほど愛着が湧いていれば、逆カルチャーショックを感じる可能性は高くなるのかもしれません。

(実際現地の生活が気に入って、現地企業に転職して永住を選ぶ方もいます)

期間が何年くらいなら大丈夫とも一概に言えないですし、ショックを感じるかどうかも“その人による”ところが大きいです。

どんな点にショックを感じるのか

例えばどんなことに違和感を感じるのでしょうか。
人それぞれではありますが、主にわたしの例をお伝えします。

生活環境面や文化の違い

数年日本を離れていれば色々なことが変化していたり、逆に進化していなかったりします。

例えば‥

マスク

マスクはわたしが一番懸念していたことのひとつ。

パンデミック時の対応、家族や友人から話を聞いている限りでも、イギリスと同じようにマスクなしの生活は難しいだろうと思っていました。

2022年12月末現在、屋外ではマスク不要と政府は発表していますがあまり効果はなさそうです。未だ家族や親族であっても接触を控えているケースもあります。

決済機能

よく言えば決済機能が充実しています。(〇〇Pay、交通系IC、ポイント決済、アプリ決済など)

“Card or Cash?”とはいかないので、現金以外の支払いを希望する方、〇〇ポイントを貯めたい方は、早めに調べて慣れると良さそうです。

Paypalがメジャーでないからネットショッピングの入力も大変だよ‥

書類印刷、印鑑、来訪

Webで完結することも増えてきたようですが、書類の印刷や郵送、押印が必要だったり、手続きで出向くことに時間を割くこともまだ多いです。

自然環境

イギリスの自然豊かな環境に精神衛生上もとても救われていました。

ロンドンは首都でありながらあちこちにテーマパーク並みの公園が点在してるってほんとすごいですよね。

そのため帰国後の新居探しに苦労しました。あれこれわがままに条件をつけたら、そんな物件はなかったです笑。

ロックダウンで「住環境」って大事なんだなぁと改めて思ったんですもん‥。

対人関係

対人関係もだいぶ違いますよね。

・町で知らない人でも気軽に話す
・店員さんへのありがとう
・目が合ったら笑顔
・主張とクレームの違い

などなど。

その他

その他細かいことを挙げればキリがないのですが、

・変化や流行が分からなくて疎外感を感じる
・行事の違い(クリスマスの過ごし方など)

にもどこかモヤぁ〜っとしてしまいます。

身近な人にも話しづらい問題

これは帰国前からうすうす思っていたのですが、
家族や日本の友達とも徐々に考え方が変わったなと感じています。(特に両国のコロナ対応の違いが大きかったから、というのがありそう)

世の中を見る視点や自分の考え方が変わったことで、違和感を感じたり疎外感を感じたり。

また、海外在住というだけで良い生活してる、自慢してるという印象を与えてしまうこともあるらしいので、誰にも気持ちを話せないということにもなりかねません‥。

逆カルチャーショックを感じたら

まず誰もが経験する可能性のあることであり正常なことだと理解することで、気持ちはだいぶ楽になります。

帰国前に心構えをしておく、知っておく

事前の心構えはとても効果的です。

未だ逆カルチャーショックを感じることもしばしば。それでもまだマシと思えているのは帰国前に心構えをしていたからです。

期間約5年と駐在としては長かったし、
すっかりイギリスが好きになってしまったので、これは帰ってからまずいぞと自覚できていました。

“帰国してどんな気持ちを感じたか”
“どういう風に消化させたか”

幸運にも先に帰国した駐在妻さんたちから体験談を聞けていたことも大きかったです。

駐在においてはアイデンティティロス含め、
自分に起こりうるかもしれないことを

事前に知っておくことが何より大事だと思います。

経験した人や先に帰国した人からぜひ話を聞いてみてください。

同じ境遇の人と話す

この問題は同じ経験をしていないとなかなか理解されず前述のように家族や友達には話しづらくなる側面があります。

現地で出会った人と日本で定期的に再会するもよし。SNSで同じ境遇の方を探すのもいいですね。

わたしは一番身近な夫と、気持ちに落ち込みがないか、心境に変化がないか確認し合ったりしてました。(もっぱらわたしが一方的に話すだけですがとてもありがたい機会です)

まとめ

「郷に入れば郷に従え」という言葉があるように、新しいの文化や生活に馴染んでいくことは必要ではあります。

ですがせっかく得たものを手放す必要はないのではないでしょうか。

海外生活で得た新たな価値観は貴重であり、なくしていくのではなく活かしていければ、今後の人生やキャリアにもプラスであるはずです。

精神的に孤立してしまって辛くならないように、
まずはこういうものだと理解して、徐々に楽しく日本生活に戻って行けるようにしていきたいですね。

聞きたいこと話したいことがあれば、London Kirari ProjectのインスタDMにお寄せください。決してひとりじゃないです!

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この記事を書いた人

London Kirari Project運営&駐在妻サポーターとしてキャリアロス、アイデンティティロスサポートもしています。4年半でイギリスの魅力にどっぷりハマり本帰国。主に駐在妻さんに役立つ情報を発信します!

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