こんにちは。Sunnyです。
海外にくる前に絶対にしておいた方がいいこと、それは歯科治療。
私も渡航前に歯医者に行き、虫歯などがないことは確認済み。
元々知覚過敏になりやすい私。ある日、歯茎が腫れ知覚過敏かと思って5日たっても治らず、膿が出て悪化している。
そんな時に、もともと登録していたNHSの歯医者の当日枠に空きがありラッキーなことに診断してもらいました。
今回は、イギリスの公的医療サービスであるNHS(National Health Service)が提供する歯科治療についてご紹介します。

イギリスの歯医者って高額と聞いていたけど、知っていてよかった!
NHS Dentist Servicesとは?
NHS Dental Service(デンタルサービス)概要
NHS Dental Service(デンタルサービス)は、イギリスの国民保健サービス(NHS)が提供する歯科治療のこと。
NHSはイギリスの公的医療制度で、ほとんどの医療サービスが無料ですが、歯科治療は例外で自己負担があります。
ただし、民間の歯科医院(プライベートクリニック)よりも費用が安く、料金は統一されているため、必要以上の支払いはなく医療費を抑えることが出来ます。
Dental services Find out about NHS dental services, including how to find an www.nhs.uk
治療内容と費用(2025年9月現在)
NHSデンタルサービスでは、虫歯治療、抜歯、スケーリング、義歯など、日常的に必要な治療がカバーされます。
治療費はバンド(Band)と呼ばれる3段階の料金体系のため安心です。
- Band 1 – £27.40:診察、診断、簡単なスケーリング、必要に応じたレントゲン撮影(基本チェックアップ)
- Band 2 – £75.30:虫歯治療、抜歯、根管治療など(一般的な治療)
- Band 3 – £326.70:クラウン、ブリッジ、義歯など(高度な治療)
- Urgent dental treatment – £27.40:通常の応急処置(痛み止め、応急充填、抗生物質の処方など)
また、以下の場合はNHSデンタルサービスを無料で受けられるようです。
- 18歳未満、または19歳未満の全日制学生
- 妊娠中、または出産から12か月以内
- 低所得者向けの特定の給付金受給者 など
NHS Dentist Services登録の流れ
NHSデンタルサービスは登録制(registration)のため、
定期検診や治療を受けるためには、まず近くのNHS歯科医院に登録する必要があります。
新規登録受付不可や登録のウェイティングリスト待ちの場合もあるため、万が一に備え早めに登録しておきましょう。
通常時の登録
- NHS公式サイト(Find a dentist) から郵便番号を入力
- Accepting new NHS patients(新規患者受付中)と記載のある病院を探す
- 歯医者の指定の方法(電話やメール、オンラインなど)で「NHS patientとして新規登録したい」旨を連絡
- NHSナンバー(NHS Number)や住所、連絡先など必要に応じて連携し登録を実施
- 初回予約があれば予約について確認を行う
万が一の緊急時の時は?
- 既に登録がある場合はかかりつけの歯医者もしくは111に連絡
※未登録や夜間、大出血などの場合は111に電話 - プライベートドクター歯科に電話 ※価格は高額
NHSデンタルサービス体験談
新規登録をした際に、Band1の予約は埋まって空きがないから、来月分の予約は月末の予約開始日に再度電話するようにと言われた数週間後、異変を感じ始めた私。
知覚過敏だろうと思っていた歯の腫れが収まらず、腫れて血や膿が出てきている。同時期に顎下が腫れて喉も痛く悪化してきているため、流石に病院に行った方がいいけど、どうせNHSは空いてないだろう、諦めモードで朝イチに電話。
すると、「あなたの症状はEmergencyで受け付けられるので今日お昼に来てください。」とあっさり予約が取れました。
Emergencyでの診断
歯科衛生士ではなく、ドクターよって歯のチェック、明らかに怪しいところのレントゲン撮影、そして診断が行われました。
日本では診療室とレントゲン室は別が多いですが、座ってた椅子でそのままレントゲン。
虫歯ではないため特に大きな治療はされませんでしたが、細菌が入って腫れているため抗生物質の処方がされました。
近いうちに来るように言われ、Band1でチェックアップをすると言われました。
Band1の治療
以前新規予約の電話をした際は空きがないと言われていましたが、翌週の空きを紹介されて行くことに。前回と同じくドクターと初めから会話し、全体のレントゲン撮影と歯のチェックがされました。
虫歯も見つからず、定期的にクリーニングに来た方がいいというアドバイスで15分もかからないうちに終了。あっという間に終わりました。
日本ではこのままクリーニングをしてもらうことが多いですが、イギリスの NHS歯科 では「予防目的のクリーニング」は基本的に対象外です。医師が必要と判断した時のみその場で行われるようなので、日本の歯科と仕組みが異なります。



予約枠ないんじゃなかったの?
予約システムは謎だけど、とりあえずよかった!
最後に
いかがでしたか?
今回私はラッキーなことにNHSでのデンタルサービスを受けることが出来ましたが、高額な費用を考えると、正しい歯磨き、定期的な診断や自己負担でのクリーニングは大切なのだなと改めて実感しました。
イギリスに来たら早めの段階で、GPと合わせて登録をお勧めします。
GP(かかりつけ医)の登録など、他の記事も併せてご覧くださいね。それではまた!





