2025年からのイギリス訪問には新たな要件、電子旅行許可(ETA)が導入されます。
この変更は、以前にご紹介した欧州旅行情報認証システム(ETIAS)同様、訪問者がよりスムーズかつ安全に国境を越えることを可能にします。本日は、イギリス渡航に必須になるETAの必要性と申請方法を詳しく解説します!
ETAとは何か?:導入の背景と基本情報
イギリス政府は、2025年1月から新たな電子旅行許可(ETA)の導入を予定しています。この変更は、国境のセキュリティを強化し、入国手続きをスムーズにすることを目的としています。ETAの導入は、ビザが不要な訪問者を対象にしており、申請はオンラインで完結します。本記事では、ETAの導入背景、それが必要とされる理由、そして対象者について解説します。
導入背景
イギリスは、国際テロ対策や不正入国の防止を目的として、国境管理のデジタル化を推進しています。ETA制度は、これらの課題に対応するための重要なステップであり、訪問者がより安全かつ迅速にイギリスを訪れることを可能にします。これにより、訪問者は事前に身元確認とセキュリティチェックを完了させ、イギリスへの入国がよりスムーズになります。
ETAの必要性
ETAは、特にビザが免除されている国の市民がイギリスを訪れる際に必要となります。これには、EU/EEAおよびスイスの国民も将来的に含まれる予定です。ETAは旅行者の情報をデジタル化し、国境での処理を迅速化することで、旅行者と入国管理職員の両方にメリットを提供します。
対象者と対象国
ETAの対象者は、2025年時点でビザなしでイギリスに短期滞在が可能な国の市民です。これには日本、韓国、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの国々が含まれます。これらの国の市民は、ETAを申請して承認を受けることで、イギリスへの旅行が可能になります。
ETAの導入は、イギリス訪問者にとって新たな要件となりますが、これにより旅行の安全性と効率が大幅に向上することが期待されます。これからの変更に備えて、訪問者は事前に必要な情報を得ておくことが重要です。
申請プロセスの詳細:手順と必要情報
2025年より実施されるイギリスの電子旅行許可(ETA)は、多くの訪問者にとって新たな必須事項となります。このセクションでは、ETAの申請プロセスの詳細、必要な情報、申請方法を解説し、申請成功のためのポイントを提供します。
申請方法
ETAの申請は、専用の「UK ETA app」をダウンロードします。(GOV.UK)からダウンロードする事が出来ます。
アプリから必要情報を入力し、申請料を支払うことでプロセスが完了します。ほとんどの場合、申請から数時間以内から最大3日以内に承認結果が通知されます。
必要な情報
申請には以下の情報が必要です:
- 有効なパスポートの詳細(パスポート番号、発行国、有効期限など)
- 基本的な個人情報(氏名、生年月日、住所)
- 連絡先情報(メールアドレス、電話番号)
- 旅行計画に関する情報(訪問目的、滞在期間)
申請料
ETAの申請には一律£10の費用がかかります。この費用はオンラインで支払い可能で、主要なクレジットカードやデビットカードが使用できます。
承認後の手順
ETAが承認されると、その許可はデジタル形式でパスポートにリンクされます。訪問者は入国時に物理的な証明書を提示する必要はなく、パスポートのスキャンだけでETAの存在が確認されます。ETAは複数の旅行に使用でき、各訪問は最大6ヶ月間の滞在が許可されます。
ETAの申請プロセスは迅速かつ簡単に設計されていますが、正確な情報の入力が求められるため、申請前に全ての必要情報を確認しておくことが重要です。これにより、申請の遅延や不承認のリスクを最小限に抑えることができます。
ETAの有効期間について※パスポートの有効期限に気を付けて!
最大有効期間
ETAは発行日から最大2年間有効です。これにより、複数回の旅行に渡って使用することが可能です。
パスポートの有効期限に依存
ETAの有効期間は、関連付けられたパスポートの有効期限までとなります。もしパスポートがETAの2年間の有効期限内に切れる場合、ETAもそのパスポートの有効期限と同時に無効となります。これは、ETAがデジタルでパスポートにリンクされているためです。
例えば:
ETA発効日:2025年1月10日(有効期限は2027年1月10日まで) パスポートの有効期限:2025年5月10日の場合
有効期限は2025年5月10日となります!
※追記:ETAとは関係ないですが、パスポートの有効期限の残数が半年を切ると入国できない国もありますのでパスポートの有効期限は1年を切ったら注意が必要です★
更新
ETAが期限切れになった場合、または新しいパスポートを取得した場合は、新たにETAを申請し直す必要があります。再申請時も同様の手続きと費用が発生します。
この有効期間は、訪問者が頻繁にイギリスを訪れる際に再度ビザを申請する手間を省く一方で、パスポートの更新などの変更があった場合は注意が必要です。
イギリス長期在留ビザ保持者はETAは必要?不要??
イギリスの長期在留ビザ保持者はETAは不要です!
ですが、近隣国の欧州へのご旅行の際は、欧州旅行情報認証システム(ETIAS)を忘れずに申請して下さいね!
ETIASについて詳しくはこちらから!
例えば:
日本からイギリスに就労ビザ(長期ビザ)が認可された場合、初めてイギリスに渡る際に電子旅行許可(ETA)は不要です。
就労ビザ自体がイギリスへの入国許可を意味しており、ETAは主にビザ免除国からの短期訪問者向けに導入されるシステムです。したがって、就労ビザを持っている場合は、そのビザの提示だけでイギリスへの入国が可能です。
まとめ
いかがでしょうか?欧州につづいて、イギリスへの渡航に関する新たな規制と手続きについての理解は、計画的かつスムーズな旅行体験に不可欠です。出発当日に空港でワチャワチャ!しない様にしましょうね!
2025年も沢山のイギリス情報を発信していきたいと思います!本年もどうぞよろしくお願い致します!!