こんにちは!今年は肌寒い日が続く、夏のイギリスですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
夏と言えば、怪談話に肝試し。
小学生の頃の夏休みは、稲川淳二の特番を楽しみにしていた筆者ですが、イギリスも世界有数のお化けスポットカントリー。
しかも日本と異なり、本気の心霊スポットや、いわく付き物件には、プレミアムが付き、高く取引されるのは、 歴史がある由緒ある物件という箔が付くから、と言われています。
実際にイギリスの歴史には血塗られた歴史が多く、歴史的建築物にもいわく付きとされている観光スポットが沢山あります。今日はロンドンの最新心霊スポットを観光地からホテル・パブまで幅広くご紹介…
最後まで読まないと、今夜あなたの枕元に…
血塗られた歴史~ロンドン塔~
イギリスの中世の歴史には、身の毛もよだつ様な、血塗られた歴史のお話が沢山あります。その中でもロンドン塔には多くの悲劇的な史実があり、今もアレが「出る」噂が絶えません。
正式名称は「Majesty’s Royal Palace and Fortress of the Tower of London」・通称「Tower of London」は、1066年にイングランドを征服したウィリアム征服王が、1078年にロンドンを守るための要塞として建てられました。
その後は、王朝が変わるごとに宮殿としても使われ、時代の変化と共に造幣局や動物園・天文台として拡張利用されました。
また12世紀後半からは、政治犯や反逆者の刑務所と処刑する死刑場となり、城塞や王宮としてよりも、刑務所・処刑場の方で有名となりました。
実際に処刑に使用された、拷問部屋・拷問器具なども館内には展示されているのがさすが、イギリス。
歴史の隅から隅まで、全部出しちゃいます。
今でも、スタッフや観光客から出た!な噂が絶えない目撃情報をいくつかご紹介。
Tower Green~首を探し回るアン・ブーリンの亡霊~
ヘンリー8世の2番目の妻になった、アン・ブーリンのお話はあまりにも有名です。
ヘンリー8世の2番目の王妃で、彼女との結婚を可能にするために、それまでカトリックだったイングランドの国教宗派を、カトリック教会から離脱し、英国国教会を作ってしまったヘンリー8世。
念願の王妃の座についたアン・ブーリンですが、ヘンリー8世が渇望した男子を産むことが出来ず、女の子を産みます(のちの、名君・エリザベス1世)。
男系にこだわり、男子を産めなかったアンへの不満がつのるヘンリー8世は、新しい妻を求めて、不要になったアン・ブーリンを姦通罪などの罪を着せて、タワー・グリーンにて斬首刑にします。
その後ヘンリー8世は、6人もの妻と結婚する事になります。
アンに着せられた姦通などの罪は濡れ衣であったとされ、今でもロンドン塔には、取られた首を探す、アン・ブーリンの亡霊が出ると噂されます。
White Tower~幼い王子達の悲しい泣き声が聞こえる~
エドワード4世の崩御後に即位するはずだった12歳のエドワード5世は、叔父のリチャード3世の陰謀により、10歳の弟と共にロンドン塔に幽閉され、その後姿を消します。
その事件の約200年後の1674年、ホワイト・タワーの改修工事を行った作業員が、子供の遺骨とみられる、大小2体の頭蓋骨や骨片が入った木箱を発見しました。
1933年に科学的な調査で、正式に二人の遺骨であると判明しました。
今でもホワイト・タワーやブラッディー・タワーでは、悲し気に泣く二人の男の子の幽霊の目撃談が、多く聞かれます。
とにかくこんなゾワゾワ史実が、これら以外にも実際に沢山繰り広げられた、Tower of Londonです。
意外と住んでいると行かない、ザ・観光地ですが、お得なロンドンパスなど利用して、この夏に行ってみてはいかがでしょうか?
THE TEN BELLS PUB~切り裂きジャック~
心霊スポットと言えば、ホワイトチャペルの、切り裂きジャックが有名です。
1888年今も正体不明の連続殺人犯が、次々と娼婦達5人の女性を殺害し、娼婦たちの体をナイフで切り裂いたとされる、
ジャック・ザ・リッパー。
被害者のうち、4人が行きつけにしていたパブが「ザ・テン・ベルズ」。
被害者の二人はこのパブを最後の足取りに、殺害されました。
1990年代後半に、パブの上の階に住み込んでいた従業員が、ビクトリア時代のドレスを着た女性の幽霊を見かけたり、
寝ている傍に横たわる老人の幽霊に起こされたり‥
このパブでは、今でもポルターガイスト現象が、目撃されているとか。
沢山の容疑者が出たらしいけど、決め手はなく…未だに犯人は分かっていません。
The Langham London~出るわよ333号室~
あのレディ・ガガ様も泊まる、由緒ある高級ホテルのザ・ランガム ロンドン。
こちらのホテルの333号室に宿泊した多くの宿泊客は、虚ろな目をしたマントとネクタイを身に着けた、ビクトリア朝の紳士が現れた!とか、このホテルで自殺したドイツの王子の幽霊と思われる軍服を着た男が現れた…という様な証言がある。
近年の有名な話ではこんな話があります。
ある日、333号室に宿泊していた、BBCアナウンサーのジェームズ・アレクサンダー・ゴードン。
夜中にベッドで目を覚ますと、白い火の玉のようなものが宙を彷徨っているのに気づきました。
ジェームズが光をじっと眺めていると、人の形に姿を変えていった・・・と言うお話。
翌日ジェームズが同僚にこの話をすると、私もその霊を見た!という者が続出しました。
ネット上でも「The Langham London・Room333に泊まってみた!」的な1400万回も再生されているYouTube動画もあったりと、未だに心霊スポットとして健在です。
とは言え、れっきとした高級ホテルのThe Langham London。
そんな噂があっても、大人気なホテルです。
リージェントストリートや、オックスフォードストリートを始めとする、観光スポットや劇場街にも便利なロケーションとなっています。
アフタヌーンティーなども楽しめるそうなので、宿泊まで行かずともティータイムの利用も楽しそう!
Greenwich Foot Tunnel~とにかく暗い…370mの河底トンネル~
筆者のイギリス生活のスタートは、グリニッジエリアから始まりました。
古き良きイギリス感が味わえて、私も夫も、お気に入りの場所ですが、その中で私が紹介したい不気味スポットの
グリニッジ・フット・トンネルは、テムズ川の下を、ミルウォールとグリニッジの間を徒歩で歩ける
370mの河底トンネルです。
なんと、24時間利用できるのですが、昼間に行ってもちょっと不気味です。
人が少ない時間は、遠慮したいスポットで、多くの人がカップルの幽霊を見た!と噂されています。
ただですね・・あの辺に住んでいると分かりますが、えっ‥それ幽霊じゃなくて酔っ払いや、薬物中毒者の間違いじゃ・・?と、意外と、観光地から一歩抜けると微妙な治安のグリニッジエリア。
私的には、幽霊より殺人・強盗など、生きている人間の起こす事件の方が、リアルに怖いのであの辺は夜に一人で出歩く事は、殆どありませんでした。
とはいえ、昼間は多くの人が、トンネルを行き来していますし、グリニッジには美味しいカフェ・可愛いマーケット・公園・博物館・大学など、観光スポットも目白押しなので、夏休みに遊びに行ってはいかがでしょうか?
まとめ
2022年11月、クリスマスモードに突入中のイギリスに移住が決まった私達夫婦は、会社から支給された限られた予算の中で、あらゆるホテルや民泊宿をネット上で探し回りました。
その中で目に入ったのが、ホテルや民泊宿の利用者達のレビュー。
「ここには幽霊が絶対いる!」「夜寝ている時に人の気配がした」などのホテルや民泊宿のレビューが、チラホラ目につきました。
しかもですよ?
幽霊のレビューを見て泊まってみた!みたいな猛者もいました。
お…面白い国だなぁ…イギリス‥
今月の記事を書くきっかけになったのは、この思い出からイギリスには、日本に負けないくらい、心霊スポットがありそうだし、なんならイギリスの人々はそれを楽しんでいそう…という所に興味をひいたからです。
いわく付きでも、それすらも楽しんじゃうのが、イギリス人。実際、お化けツアーなんかも沢山あります。
今年の夏は肌寒い日が続いていますが、更に鳥肌な記事になりましたかしら?
もう、ロンドン飽きた!なんて稀有な人には、この夏は淳二も羨む「ロンドン心霊スポット」を巡ってみてはいかがでしょうか?
ではまた!!