こんにちは!イギリスで陶器の街をご存じですか?
ロンドンから約220㎞北西に位置する、ストークオントレントという街です。
炭鉱や陶器作りに適した粘土が多く産出されたことで、陶器の街として知られることになりました。
現地の人々からは、通称ポッタリーズ(The Potteries)と呼ばれています。
19世紀から20世紀にかけて、陶器産業の発達にともない、多くの陶器メーカーがこの地に拠点をおきました。
現在でも、いくつかの窯元が存在していますが、その中でも代表的な3つと、私個人のおすすめを1つをご紹介します。
ファクトリーツアーやお買い物も楽しめるので、お出かけの参考にいかがでしょうか。
Wedgwood(ウェッジウッド)
1759年ジョサイア・ウェッジウッドにより創業された、世界最大級の陶磁器メーカーの1つです。
今なおイギリス王室をはじめ世界中を魅了し続ける、まさにイギリスのアイコニック的な存在です。
Wild Strawberry(ワイルドストロベリー)が定番人気!柄を見たら知っている方も多いのではないでしょうか。
他にも、ペールブルー(薄い水色)はウェッジウッドブルーとも呼ばれておりギリシャ神話や古代ローマ、小花をモチーフにした花瓶や置物が王道のアイテムです。
ここでは事前予約制ですが、ファクトリーツアーに参加することができる他、色付け体験、カフェや博物館が併設されています。
さらに気になるお買い物は、敷地内にショップがありますのでぜひ立ち寄ってみてください。
また、あまりガイドブックには見かけない情報として、ウェッジウッド周辺環境を散歩するのも通なプラン。
広大な敷地には、美しい運河や森が生い茂り、鳥のさえずりを聞きながら、ノスタルジックなイギリスの風景にひたるもの贅沢な過ごし方です。
創業者ジョサイア・ウェッジウッドの銅像が出迎えてくれます。写真スポットとしても有名。
ウェッジウッドの世界観を存分に楽しめるアフタヌーンティーは、いかがでしょうか?
季節に合わせたインテリアと、優雅で落ち着きのある雰囲気は、思わず時間を忘れてしまいそうです。
博物館は無料。創業から今に至るまでの歴史と展示物を数多く見ることができます。
ウェッジウッド公式HP
Burleigh(バーレイ)
1851年創業のバーレイは、170年以上も伝統的な技術や技法を守り続け、陶器の型作りから銅版転写に至るまで一貫生産をこだわりとしています。
今でも1つ1つ、職人の手作業によって作られていることが大きな魅力です。
上品で温かみのある花柄が特徴的な、Blue Calico(ブルーキャリコ)が人気のシリーズです。
建物全体は、煉瓦作りで囲まれておりこれぞまさしく正統派、古き良きイギリスを感じられる場所です。
思わず感動を覚えるほど、といっても過言ではありません。
広い敷地を抜けた先には運河が広がり、創業当時は、陶器作りに必要な材料の運搬や移動に使われていたそうです。
事前予約制で、バーレイの歴史を学べるファクトリーツアーに参加ができます。他にも、カフェや複数のショップがありますので存分に楽しめます。
また建物のとなりには、駐車場が併設されていますので、車でお越しの際には長居をしても安心です。
建物入り口です。
まず敷地全体の大きさに驚愕します。
すべてここから作られる、職人の情熱を感じる力強いメッセージです!
作業工程の一部が展示されています。ボランティアの方から様々なお話しを聞くことができます。
創業当時は、7つの窯が稼働していたとのことです。
窯の内部状況が展示されていますので、実際に中を歩いて進むことができます。
外からは窯の全貌を見ることができます。
Blue Calico(ブルーキャリコ)は、今も昔も職人の丁寧な手作業によって作られています。
Emma Bridgewater(エマ・ブリッジウォーター)
1985年に創業者のエマと夫マシューにより、エマ・ブリッジウォーターが誕生しました。
ハートや星、花などをかたどったスタンプ状のスポンジに絵の具につけて、押し付ける型押しの技法が特徴です。
ポップで可愛い水玉模様が、Polka Dot (ポルカドット)毎日を元気にしてくれる!
他にもハロウィンやクリスマスシーズンには、限定商品が登場しますのでこの時期に行くのもありです。
時間に余裕があれば、朝食付きやアフタヌーンティー付きファクトリーツアーの事前予約もおすすめです。
美味しく、楽しいイギリス時間を過ごせます!
敷地内には、オリジナル商品が使用されたカフェが併設されていますので、紅茶やスコーンとともにちょっと一息、ブレイクタイムをはさんでみてはいかがでしょうか。
また、事前予約制ですが絵付け体験もできます。
お好きなメッセージや名前を入れてオリジナルマグやお皿が作れますので、素敵な旅の思い出になります!
陶器以外にも、メッセージカードやエプロンなどの商品も多数ありますので、お土産選びに迷ってしまうかも!?
そして、通常のショップ以外にアウトレットショップにも立ち寄ることをお忘れなく。
車でお越しの際には、駐車場がありますので、沢山お買い物をして荷物になっても大丈夫です。
正面入り口です。建物を抜けた先にカフェやアウトレットショップがあります。
カントリー調の可愛いショップの店内は、イギリスらしい温かみのある雰囲気でいっぱいです。
代表柄のPolka Dot (ポルカドット)は、プレゼントにも最適です。
中庭を抜けた先にあるアウトレットショップです。
3割引きくらいから半額近くの商品もあります。
エマ・ブリッジウォーター公式HP
私個人のおすすめ!Spode(スポード)~スポードミュージアム~
1770年、創業者はジョサイア・スポード。
イギリス4大名窯と呼ばれるうちの1つで、ウェッジウッドと近い時期に、歩みを進めてきた窯元です。
その中でも、Blue Italian(ブルーイタリアン)はコレクションにしている方も多いシリーズです。
ブルー&ホワイトの色調からは、どことなく東洋を感じさせれられる趣があります。
まさに東洋と西洋を融合したかのような上品かつ、繊細なデザインに心惹かれます。
こちらでは、入場無料の博物館としてスポードの歴史、貴重な展示物を見ることができます。
アンティークとヴィンテージの陶器を販売しており、収益はすべて博物館の運営に役立てられているとのことです。
アンティークがお好きな方には、ぜひおすすめしたい場所となります。
スポードミュージアム公式HP
ストークオントレントまでのアクセス
ストークオントレントまでのアクセスは、いくつかの方法があります。
電車・バス・車でのそれぞれの所要時間や特徴をまとめてみました。
電車の場合は、ロンドンユーストン駅から最短約1時間30分で到着します。
Avanti West Coastにより運行されており、価格はよく変動しますが、平日より土日のほうが比較的お手頃に購入できる傾向です。時間帯にもよりますが、往復で約50 ポンドから150ポンドくらいで出ています。
バスの場合は、ロンドンヴィクトリア駅から1日3便、直行便が出ており約4時間30分で到着します。
交通状況により遅れることが多々ありますが、格安バス会社を選んでいただくと片道、約17ポンドくらいから購入できます。
車の場合は、ロンドンからは約3時間30分で到着します。のんびりドライブ気分を過ごすのも良いです。
ストークオントレントへ近づくにつれて、ロンドンとはまた違う、のどかな風景が広がってきます。
牧場が至るところにあり、馬、羊、牛などが間近で見ることができます。
農作業用トラクターが、一般道路を頻繁に走行しますので、その大きさに驚くこと間違いなし。
まとめ
ストークオントレントでは、1日をかけて各陶器メーカーのファクトリーショップ巡りが楽しめます。
ただし、ショップのごとに距離が離れているので、駅からタクシーを呼んでいくことをおすすめします。
イギリスブランドの陶器購入を考えている方は、ぜひ陶器の街、ストークオントレントに遊びに来てください。
お気に入りの一品が見つかるかも。