みなさんこんにちは!春の明るい日差しが感じられ、爽やかな季節になってきましたね。
さて来月の5月6日(土)はついに国王チャールズ3世の戴冠式が執り行われます。続く8日(月)はバンクホリデーとなり、多くの企業や学校もお休みとなります。
バンクホリデーとはイギリスの公休日(祝日)のこと。元々は金融機関の一斉休業日だったことが由来して、この呼称になったんだって。
英国中がチャールズ3世の戴冠式を祝う3連休となりそうですが、具体的にどんなことを行うのか、いまいち想像つかない方も多いのではないでしょうか。
今回はチャールズ3世の戴冠式にまつわる事柄や詳細、期間限定で発売されているアイテムなど紹介していきたいと思います!
戴冠式とは?いつ行われるの?
チャールズ国王の戴冠式は、2023年5月6日(土)ロンドン時間の午前11時から行われる予定です。
また、5月7日(日)にはコロネーション・ビッグ・ランチとコロネーション・コンサート、5月8日(月)には全国規模のボランティア・イベント「ザ・ビッグ・ヘルプ・アウト」が開催されます。この3日間はパブの営業も午前1時まで認められているとのことです。
7日のコンサートはウィンザー城で行われる予定で、BBCでも放映されるよ!
戴冠式とは君主の即位を祝う象徴的な儀式で、君主にはさまざまな儀式用具や宗教用具が贈られます。トップとしての君主の役割を示す、とても大切な儀式です。
どこで行われるの?
1066年以来英国の戴冠式が行われてきたウェストミンスター寺院で行われます。
1953年のエリザベス2世の戴冠式をはじめ、これまでに38回の戴冠式が執り行われており今回の戴冠式は「ゴールデンオーブ作戦」というコードネームで綿密に計画されています。
戴冠式は実に70年ぶり。バッキンガム宮殿の担当者は今回の戴冠式について、
「長年の伝統と華やかさに根ざしながら、今日の君主の役割を反映し未来に目を向けるものだ」
(原文)”will reflect the monarch’s role today and look toward the future, while being rooted in long-standing traditions and pageantry,
として語っています。
どんなことをするの?
チャールズ皇太子とカミラ女王は、まずバッキンガム宮殿から「王の行列」と呼ばれる行列でウェストミンスター寺院に到着します。
2人はエリザベス女王の在位60周年を記念して作られた「ダイヤモンド・ジュビリー・ステート・コーチ」を使って移動する予定。
今回の式は現在の英国の物価高や生活費危機を考慮してこれまでの戴冠式よりも控えめになるだろうと予想されているようですが、形式は変わらずイギリスの伝統的な儀式や煌びやかな馬車も見ることができるでしょう。
その後、カンタベリー大司教によって礼拝を執り行います。
<戴冠式の大まかな流れ>
The Recognition(認識):カンタベリー大司教がウェストミンスター寺院の信徒に君主を紹介し、信徒は “God save the King!”と叫び返します。
The Oath(誓いの言葉):君主は合法的に統治し、英国国教会を支持することを誓います。
The Anointing(油注ぎ):カンタベリー大司教が君主に聖油を注ぎます。その後、君主は儀式用のローブを脱ぎ4人のガーター騎士団が持つ天蓋の下、700年の歴史を持つ戴冠式用の椅子(エドワード王の椅子としても知られる)に座ります。
椅子の下には、エドワード1世がスコットランドから奪取した美術品「運命の石」が置かれます。
The Investiture(インベスティチュアの儀):君主としての権力を象徴する品々が君主に贈られます。その後、君主に聖エドワード王冠が戴冠されます。
The Enthronement(即位式):君主は、戴冠式用の椅子から玉座に移動します。
The Homage(オマージュ):カンタベリー大司教、王室皇太子、その他の上級貴族が君主の前にひざまずき忠誠を誓います。
その後、国王と王妃は「戴冠式行列」と呼ばれる大きな行列でバッキンガム宮殿に戻りますが、そこで他のロイヤルファミリーのメンバーと一緒になります。
チャールズとカミラは、1831年のウィリアム4世以来すべての戴冠式で使用されている18世紀の馬車、ゴールドステートコーチに乗りバッキンガム宮殿へ戻り、宮殿に着くとチャールズ国王とカミラ王妃をはじめとするロイヤルファミリーがバルコニーに登場して式は締め括られる予定です。
ちなみに…王がかぶる王冠ってどんなもの?
国王が着用するのは、17世紀に作られた「聖エドワード王冠」。
金無垢の枠にルビー、アメジスト、サファイア、ガーネット、トパーズ、トルマリンがセットされ4つのクロスパテ、4つのフルールドリス、2つのアーチが特徴です。
実際に観に行けるの?
戴冠式の様子はテレビで放映されるほか、ロンドンや各地の会場で大型スクリーンに映し出される予定です。
ロンドンの設置会場はハイドパーク、グリーンパーク、セントジェームズパークとなっており、行き方や詳細は政府サイトで確認することができます。
特別な空気を間近で味わえる、またとない機会だね!
またロンドン市内の戴冠式行列は、行列のルート沿いの両脇にある観覧場所で直接見ることもできます。視聴エリアは5月6日(土)午前6時からオープンします。(午前6時以前の来場は遠慮するよう呼び掛けられています)
視聴エリアの定員は限られており、満員になり次第締め切りとなるようですがその場合は他の鑑賞エリアや上映会場で見ることができるので、実際見れたらラッキー!という心づもりで行った方がいいかもしれません。
こちらはバッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院に向かう王の行列と、バッキンガム宮殿に戻る戴冠式の行列のルートを示した地図です。(こちらからダウンロード可です)
ザ・モールとホワイトホールの両脇に観覧場所があり、パブリックビューイングエリアは、地図上で紫色で表示されています。
また式当日は交通機関や周辺の駅は制限され、セントジェームズパーク駅は閉鎖、ハイドパークコーナ駅は出口のみの使用、またビクトリア駅は道路閉鎖のため、直接観覧エリアへは行けずスクリーン会場へ案内される場合があるようです。
国王チャールズ3世の期間限定アイテムに注目
さてここからはチャールズ3世の戴冠式を記念した期間限定のアイテムを紹介。
今しか買えない特別なアイテムに注目です!
コインセット
5枚組のコインセット。国王チャールズ3世の肖像画が描かれた世界で初めての公式コインです。
URL:The Royal Mint
フォートナム&メイソンのコラボ
ミュージカル・ビスケット缶
オルゴールが回転すると、「God Save The King」の曲が流れます。
その他、ダージリンティー缶やティータオル、エコバッグなども発売されています。
エマブリッジウォーターのコラボ
ティーポット
鮮やかな色彩と王室のイラストで彩られたこのティーポットは戴冠式の記念品にぴったり。
マグカップやケーキスタンドも発売されていますよ。
URL:Emma Bridgewater
M&S ライトアップキャンドル
戴冠式が行われるウェストミンスター寺院、衛兵、「God save the King」と書かれた横断幕が描かれたキャンドル。
キャンドルを灯すとLEDライトが点灯し、修道院の前の風景が照らされるのが特徴です。
URL:M&S
Spodeのコラボ
スポードは英国の伝統的な食器ブランド。
王家の紋章を中心に、アザミやバラなどの花柄が描かれた限定デザインが優美ですね。
URL:Spode
世界中が注目する国王チャールズ3世の戴冠式
エリザベス女王以降、70年ぶりに行われる戴冠式。
英国中はもちろん世界中が注目するイベントなので、在英中の皆さんは思い切って会場へ足を運ぶも良いですし、パブリックビューイングで盛り上がりを肌で感じてみるのも良いですね!
皆様にとって最善の方法で、チャールズ3世の戴冠式を祝い、楽しめますように。
ではまた!