こんにちは!Sallyです。
渡英後、日本での生活スタイルや習慣がガラリと変わり、新鮮に感じるロンドン生活。
新しくロンドンで生活を始めるにあたり、車の購入を検討する方も多いと思います。
イギリスは、海外では珍しく右ハンドル/左車線。日本と同じ感覚で運転できるのはハードルが下がるので、日本人としてはありがたいルール。
車があれば、毎日の通勤や送迎、買い物など、日常的な利用のほか、週末郊外へのお出かけにサクッと旅行もできちゃいます。気軽に車が運転できると便利ですよね。
しかし、自分が事故に遭わないよう安全運転を心がけていても、ヒヤッとしたことはありませんか?
今回の記事は、車と車同士の交通事故にフォーカスし、詳しくまとめてみました。
日本とイギリスの相違点
まずはじめに日本とイギリスの相違点をお伝えします。
交通事故ひとつとっても、ところ変わればルールも全く変わってくるようです。
基本的に警察は呼ばない
日本で交通事故が発生したら、必ず110番をして警察を呼びますが、イギリスでは基本的には警察は呼ばず、緊急なことがない限り警察の介入はありません。
そのため、事故直後から当事者同士で事故相手とのやり取りが必要なのです。
万が一相手が真摯に応じない場合、けが人がいる場合、逃走した場合などが発生したら、迷わず警察を呼びましょう。
相手方と何をすればよいのか、詳しくは後述しておりますのでそちらもご覧ください。
相互の保険会社に事故状況を説明する
イギリスでは、事故当時の状況は保険会社へ説明するのが基本になります。本人の証言をまとめた書類(なるべく詳しく)、証拠となる写真や映像なども送りましょう。もし事故現場からお店が近ければ、CCTVに事故の瞬間が移っている可能性があるので、映像提供をしてもらうのも1つの手です。
そして気になる過失割合は、日本では8:2だったり9:1だったり。細かく判断されますが、イギリスはなんと…
自分に過失があったとされる『10:0』
相手に過失があったとされる『0:10』
お互いに過失があったとされる『5:5』
この3つのいずれかなのです!!はっきりと明暗が分かれます…。
この判断をもとに、車の修理などの補償が動くので、保険会社の指示を待たずに自分で修理に出すことがないよう、きちんと確認しましょう。
イギリスで交通事故が起きてしまったら…
まずは冷静に。けが人がいないか確認
まずは何よりも先に、自身や同乗者、事故相手の怪我の有無を確認します。
もし救急搬送が必要な場合は『999』に電話をします。
写真を撮り証拠を残す
ぶつかった場所の写真を撮ります。後ほど証拠として提出するためです。
念のため自分の車だけでなく相手の車の破損状況やナンバーも撮影しておきましょう。
時々、車同士が衝突した状態のまま車を動かさず、降りて写真を撮っている人を何度か見かけたことがあるのですが、恐らく事故が発生した決定的瞬間の証拠を残しているのでしょう…。
大事な証拠にはなるのでしょうが、無論後ろは渋滞、場所によっては危険を伴うため、あくまで安全確保が第一優先になります。
相手の方と必要な情報を交換する
日本のように事故現場に警察を呼ばない代わりに、自分たちで相手と情報を交換する必要があります。
・名前
・電話番号
・車体ナンバー
・保険会社名
上記の4項目は自分の保険会社に事故相手の情報として伝えることになるので、必ず交換しましょう。
気を付けること
体・心のケアを第一に
ぶつかった当時は問題なくても、むち打ちであれば数日経ってから症状が現れることがあるようです。
また、保険会社が取り持ってくれるとはいえ、事故直後から慣れないやり取りも増えてくることが予想されます。
そのような中で自分の心や体は後回しになりがちですが、自分が思っている以上に、ひと息つく時間が必要かもしれません。
後々響かないよう、大げさなくらい心身のメンテナンスにも時間をかけましょう。
『Sorry』は禁句!?
事故現場で『Sorry』と言ってしまうと、自分の過失を全面的に認める証言になってしまいます。
感情が伴い色々言いたくなってしまいそうですが、とにかく落ち着いて、証拠集めと情報交換をするのが吉ですね。
今すぐできる交通事故対策
ドライブレコーダーを取り付ける
日本のように事故現場に警察が介入して状況を判断するわけではないので、双方の証言や証拠データなどが判断材料の全てとなります。
自分が不利にならないよう、証拠を示せるドライブレコーダーは、取り付けておいて損はないはず。Amazon UKでも気軽に手に入るので、設置するとよいでしょう。
保険会社の電話番号を登録しておく
事故を起こさなければお世話になることはないのですが、起きてしまうと慌ててしまうもの。
しかも滅多に電話することはないかと思うので忘れがちですが、万が一のために登録しておけば、書類を探さずに済みます。
保険の資料と一緒に『紙とペン』も入れておこう
先述しましたが、事故相手と連絡先等を交換するのが通常の流れです。
車に保険の書類を入れているかと思いますが、そこに紙とペンが一緒にあると、情報を交換する際に役に立つかと思います。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回取り上げた交通事故だけでなくても、何かと発生する異国の地でのトラブル。不安なことは1つずつ自分で払拭していくことが必要な時もあるな…と私は思うのです。(こうやって海外生活のメンタルは鍛えられていくのですね…笑)
自分やご家族を守るためにも、頭の片隅に覚えていて損はないはず。
でも今回の記事だけに関しては…どうか皆さんのお役に立つ日が来ませんように…!笑