イギリスの春の大型連休イースターを徹底解説!

「イースター」という言葉は日本ではあまり馴染みがありませんが、イギリスを始め、キリスト教の多いヨーロッパでは、クリスマスと並ぶ重要な祝日です。イギリスではイースター前後の金曜日(Good Friday)と月曜日(Easter Monday)が祝日となるため4連休となります。家族旅行や家族時間を計画する方も多いのではないでしょうか?

この期間、イエス・キリストの復活を祝うために、カラフルな卵やウサギの飾りで街が華やぐだけでなく、食文化も大きな特色を見せます。イギリスでは「ホット・クロス・バンズ」(スパイス入りの甘いパンに十字のマークがついている)が伝統的に楽しまれ、イースターサンデーのローストディナーやシムネルケーキも欠かせません。

この記事では、イースターの宗教的背景から実際どんな時間を過ごすのか?や、イースターで親しまれている食文化やレシピからロンドン中心に、イベント情報をご紹介します。

せっかくイギリスにいるなら、一度は本格的なイースターのお祝いをしてみませんか?

そのために、今日はイースターの基本から準備に役立つレシピまで、イースターのお祝いを完璧に楽しむための情報をお届けします。

目次

イースターってなに?

イースターはキリスト教の祝日で、イエス・キリストの復活を記念しています。キリストの十字架にかけられて死んだ後、3日目に復活したことを祝うこの日は、キリスト教徒にとって非常に重要な意味を持ちます。

イースターの日付は毎年変わり、春分の日の後の最初の満月の後の日曜日に設定されています。この期間中、教会での礼拝や、家族が集まる食事が行われることが多く、特に子供たちはカラフルな卵を探す「エッグハント」などの楽しい活動に参加します。

レントって?イースターの助走期間?

また、クリスマスにもアドベントという助走期間がある様に、イースターにも40日前からレント(四旬節)という宗教的助走期間があります。

レントの目的は、断食、祈り、献金などを通じて精神的な浄化を図り、イエスの苦しみと復活を深く省みることにあります。多くのキリスト教徒はこの期間、肉や菓子など特定の食べ物を断つ断食を実践し、また慈善活動に積極的に参加します。

私の夫も敬虔なキリスト教徒のため、レント期間は断食(仏教の断食よりは緩く一日一回食)や肉類を断ちます。

または人によっては、お酒やチョコレートなどを我慢したりと実践方法は人それぞれのようですよ。

え?私ですか?

私は特に何も‥笑 今年はダイエットでも頑張ってみようかしら?てへへ。

今年のレント(四旬節)とイースター(復活祭)の時期は?
2025年のレント(四旬節)は3月5日の灰の水曜日から始まり、イースター(復活祭)は4月20日になります。
つまり4月18日(Good Friday)~4月21日(Easter Monday)が祝日連休となります!

イースターの過ごし方

一般的な家庭でのイースターの過ごし方はどんなものでしょうか?我が家は夫がレバノン人なので、食文化は少し異なりますが、過ごし方はイギリスのクリスチャンの家庭と同じようで以下の様な一日のスケジュールです。

イースターサンデーのスケジュール

朝の始まり

  • 家族で朝食を共にし、特にこの日のために用意された「ホット・クロス・バンズ」(スパイスとドライフルーツが入った甘いパン)を楽しむのが一般的です。

ちなみに我が家では、マアムールというセモリナや薄力粉で作られたクッキーで、中にはデーツペーストやピスタチオペーストが入ったクッキーを用意します。


教会での礼拝

  • 多くの家庭は朝のうちに(大体どこも10時前後からスタート)地元の教会に行き、イースターの礼拝に参加します。この礼拝はイエス・キリストの復活を祝うもので、歌、祈り、説教が行われます。

エッグハント

  • 礼拝後に教会や教会から帰宅後、子どもたちは庭や家の中でイースターエッグハントに興じます。この活動は、カラフルに塗られた卵やチョコレートの卵を探すゲームで、イースターの楽しい伝統です。教会によってはバザーなどイベントも開催されています。

イースターランチ

家族や招待された友人と共に、豪華なイースターランチを楽しみます。一般的なイギリスのメニューには、ローストラムやローストビーフ、春野菜、ローストポテトが含まれます。デザートには、シムネルケーキや他の季節のスイーツが用意されます。
我が家ではケバブ(肉の串焼き)フムス・タッブーレ・ファトゥーシュなどのサラダやシャンクリーシュなどのチーズ料理が並びます。
レント中に断っていた肉やお酒・甘いお菓子など、それぞれのレント中の自粛を解禁するので、大人にとっては、ご褒美の様な時間を家族と過ごします。

午後の活動

  • 食後は散歩に出かけたり、家でリラックスしたりする家庭が多いです。また、家族でゲームを楽しんだり、映画を見たりすることもあります。

夕食

  • 夕食は通常、ランチほど重くはありません。軽めの食事や、ランチの残り物を楽しむことが一般的です。

イースターのレシピ紹介

今回はイギリスの「ホット・クロス・バンズ」(スパイス入りの甘いパンに十字のマークがついている)をご紹介します。

灰の水曜日からイースターまでの期間にスーパーマーケット、パン屋、カフェで広く提供されます。自宅でも簡単に作れますので、よかったら作ってみませんか?

材料

  • 強力粉:300g
  • ドライイースト:7g(1袋)
  • 牛乳:200ml(人肌に温めたもの)
  • 無塩バター:50g(室温で柔らかくしたもの)
  • 砂糖:50g
  • 塩:小さじ1/2
  • MIXスパイス:4g
  • レーズン:40g
  • 柑橘類の皮(オレンジまたはレモン)適量:皮のすりおろしかシロップ漬け (今回は刻みオレンジピール20g使いました)

クロス用生地

  • 水:大さじ2
  • 小麦粉:大さじ4
  • 砂糖 5g

グレーズ

  • エプリコットジャム(マーマレードでもOK!):大さじ2
  • 水:大さじ1

作り方

  1. 生地を作る:
    • 牛乳を温め、ドライイーストと一緒に小さなボウルに入れて溶かし、5分間放置します。
    • 大きなボウルに強力粉、砂糖、塩、混合スパイス、シナモンを入れて混ぜ合わせます。
    • 溶かしたイースト、バター、レーズン、柑橘類の皮を加えて混ぜ、生地がまとまるまで練ります。
    • 生地が滑らかになるまで約10分間こね、ボウルに戻し、暖かい場所で1時間発酵させます。
  2. 成形:
    • 発酵した生地を12等分に分け、それぞれを丸めてベーキングシートが敷かれたトレイに並べます。
    • 再び30分間ほど発酵させます。
  3. クロスを作る:
    • 小麦粉と水を混ぜてペーストを作り、生地の上にクロスの形を作ります。
  4. 焼く:
    • 200℃に予熱したオーブンで約20分間焼きます。
  5. グレーズを塗る:
    • ジャムと水を小鍋で温め、ブラシで焼き上がりに塗ります。

イベント情報

いかがでしょうか?結構な宗教的行事ですが、クリスマス同様に、家族時間を楽しむ文化が詰まっていますが、イギリス各地でイベントも多く開催中です。以前ご紹介した記事のリンクも併せてチェックしてみて下さいね。

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この記事を書いた人

雨が一年に数回も降らない砂漠地帯のUAEから雨の国イギリスへ移住して早半年目。夫の国の選択センスに疑問を抱きながらも、イギリスの街のどこを切り取っても美しい街並みと自然を満喫中です。駐在における悩みや国際結婚、文化の違いを楽しくお届けします!

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