イギリスはどうなの?決済&送金事情

4月から新年度の会社も多く、これから渡英される方が増える時期ですね。前回の携帯電話事情に続き、生活に必須のお金関連(決済方法や送金)の情報をお伝えできればと思います。

目次

クレジットカード?デビットカード?

イギリスでは、クレジットカードよりもデビットカード使用の割合が多いとされています。日本では、クレジットカード保持者のほうが多いので逆ですね。なぜイギリスではデビットカードが主流かと言いますと、もともと小切手を使う文化があったため、自分のお金は自分で管理したい方が多いとか。クレジットカードの後日引き去りよりも、口座からすぐに引き落とされるデビットカードのほうが親しみやすいからと言われています。

私も日本にいた時はデビットカードに馴染みがなかったのですが、実際イギリスに来てデビットカードを持ってみると現金を持ち歩いて買い物しているのも同然。引き去りのタイムラグがなく、支出管理がしやすいので、日本に帰国した後もデビットカードを作ろうかなと思っています。

また、駐在帯同で収入がない場合は、与信面でクレジットカードが作れません。しかし、デビットカードであれば、主婦でも口座を作れ、カード発行が可能な銀行もあります。最近では、口座開設から利用までオンラインで完結するモバイルバンクキングが人気となっています。日本だと楽天銀行のようなイメージです。イギリスでは、下記2社を使用されている方が多いです。

共通点としては、

①スマホアプリで残高照会、振り込み、国内外送金の手続きが可能

②デビットカード、ATMの利用が可能

③カード紛失時には、アプリで使用停止が可能

④住所証明が不要(居住する物件が決まっていない&まだ入居していない方も安心)

Monzo

ロンドンで2015年に創業された企業です。実店舗を持たず、モバイルアプリだけで完結するネットバンキングサービスを提供しています。ポイントは、アプリが日本語でも使え、家計簿機能として優秀な点、もし銀行に何かあった場合、一定金額までは補償されている点です。

※カード発行が無料、クレジットカードでの入金不可、£85,000まで貯蓄補償あり、アプリ英語と日本語対応

https://monzo.com/

Revolut

レボリュートもMonzoと同じくイギリス発のデジタル銀行です。こちらも2015年にサービスを始めた新しい企業ですが、利用者数は1000万人を超えておりユーザー数、オフィス拠点数、サービス内容など、規模が大きいチャレンジャーバンクがRevolut。

また、最近では日本にも上陸しました。日本にいる際にRevolut口座を作り、イギリスで使うこともできます。ただ、口座開設時に日本の携帯番号でアプリ登録をすると、渡英後は日本の携帯番号を解約か休止される方は、再ログインするためにはショートメールに送られてくるURLからの電話番号認証が必要で、日本の番号が使えないとログインできない不具合が起こることもあるそうですので、できればイギリスで作ることをお勧めします。

ポイントは、Revolut 内で両替できる点、クレジットカードでの入金が可能な点です。外貨口座を持つことができ、ユーロへの両替もできるので、ヨーロッパ旅行へ頻繁に行く方にオススメです。

※カード発行が有料、クレジットカードでの入金可、貯蓄補償なし、アプリ英語のみ対応

https://www.revolut.com/

コンタクトレス決済

コンタクトレス決済とは、カードを決済端末にかざすだけで、支払いができる仕組みです。日本でもペイペイなどの電子マネーが多く普及しており、タッチ式で支払うことに慣れている方が多いと思います。その感覚でイギリスでもデビットカード、もしくはクレジットカードを決済端末にかざしてピッと音が鳴れば支払いが完了できます。

また、グーグルペイやアップルペイのアプリと連携させれば、携帯電話でコンタクトレス決済が可能です。ちなみに私は、スーパーへの買い出しや近場であれば、携帯電話のみで財布は持たずに出掛けています。

バスや電車などもコンタクトレス決済付きの銀行カードで乗車できますので、オイスターカード(交通系ICカード)を持っていない方も多数いらっしゃいます。また、携帯アプリと連携している方は、公共交通機関も携帯電話をかざすと乗れるのは、日本でも携帯にSuicaアプリを入れて乗車されていた方は同じ要領ですね。ただ、イギリスの自動改札機の反応は日本よりも悪く、数秒はタッチしないとなかなか開きませんので、ご注意を。

送金方法

いずれ日本に帰国するであろう駐在員やワーキングホリデーで来ている方は、日本の口座を残されて渡英されている方が多いと思います。ただ、日本の銀行を通しての海外送金は単純な手数料だけでなく、為替レートにも手数料が乗り計算されるので、高くつきます。また、PayPalなども単純手数料は安くなっていますが、こちらも為替レートに手数料が上乗せされていますので、今のところWise(旧TransferWise)がお得と言われています。なぜお安いのかと言いますと、送金はWiseの各国にある銀行口座から直接行われ、通常の海外送金のように各銀行間で行われる複雑な流れがないためだそうです。為替レートに手数料が上乗せされることなく、単純な手数料のみが発生するのです。

①利用者口座(ポンド)→Wiseの口座(ポンド)

②Wiseの口座(円)→受取人口座(円)

上記のように国をまたいでの移動がないため、通常の送金よりも手数料が安くなる仕組みのようです。また、嬉しいことにほとんどが1~2営業日で着金するスピードも魅力のひとつ。

https://wise.com/

ちなみに、Monzo口座からの国際送金サービスは、提携しているWiseが行うので、Monzo口座を持つと自動的にWiseが使えるようになるそうです。

また、Revolutは日本のクレジットカードからお金をチャージし、ポンドに両替する方法もあります。また逆にポンドを日本円にも両替できます。Revolutの両替では、Wiseと同じ為替レートが使われているので、手数料が上乗せされている銀行よりかなりお得です。両替手数料も、月に10回まで、月に£1,000までなら無料です。

最後に

数十年前ではコンタクトレス決済もなく、海外送金も手間がかかっていたと思うと、現在は携帯でいつでもどこでも支払いやお金の移動ができることで、海外生活もより身近に便利になっていると感じます。これから渡英される方は、新生活が少しでもスムーズに立ち上がりますように願っています。

前回のイギリス携帯事情に関する記事はこちら↓

https://londonkirariproject.com/ukphone/

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この記事を書いた人

暗黒期を経て、やっとロンドンに慣れてきた在英2年目。今を楽しむがモットー。イギリスの生活情報など、皆さまのお役に立てる情報をお届けできたら、嬉しいです。

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