こんにちは。ロンドンに暮らす2児のママライターsayaです。
ロンドン駐在が決まると、まもなく引っ越し作業が始まります。慣れない「航空便」や「船便」を使う海外への引っ越し、何から手を付けるべきかルールも複雑でよく分かりませんよね。
ロンドンでの新生活を円滑にスタートするためには「手荷物」と「航空便」に何を入れるかが大きなポイントとなります。渡英直後は、欲しいものが手に入るまでに時間がかかることもあるので、最初の1ヵ月をカバーできる持ち物を慎重に考え、準備を始めていきましょう。
ここでは子ども連れママ・パパに向けた、ロンドン駐在、最初の1ヵ月を乗り切るためのおすすめの持ち物について、私の体験談と共にお伝えします。参考にしていただければ、ロンドンでの出費を減らすことにも繋がるはずです!
渡英直後はどんな生活?

観光気分の渡英直後は、毎日がワクワクでいっぱいです。緑豊かな公園に広い空、お気に入りのカフェでいただくフラットホワイトは最高です。楽しいことがたくさんある一方で、想像通りには行かず、思わぬ落とし穴もありました。
情報がなく、欲しいものが手に入りにくい
当たり前ですが、渡英直後は圧倒的に情報が少ないです。どこで何を買えるのかも分からず、欲しいものが手に入らない日々は生活の質も、気分も下がります。
学校が始まりママ達との会話が増えると「M&Sで鶏のひき肉が売ってるよ」「冷凍シーバスは使い勝手が良い」「化粧水は無印か日本のを使ってる」といった情報に助けてもらえるようになり、生活が楽しく、質も上がっていきました。ママ達から得る情報はとても重要だと感じています。
孤独を感じることも
外では言葉が通じず、主人が帰宅するまで大人と話せない日々が続くと、時に不安になることもありました。渡英直後は親しい友人がいない場合が多いので、ママの心は不安定になりがちです。
実際に、渡英後3ヵ月〜半年の間にメンタル不調を起こす、駐妻・夫が約80%というデータもあります。 駐妻キャリアnetより参照
実は私もメンタル不調に陥りましたが、抜け出せたきっかけは、車の購入とママ友の存在が大きかったと思います。
家族の体調不良
ロンドンに到着した翌日、息子が胃腸炎になり嘔吐。外出ができないので買い物にも行けず、下の娘を家の中で遊ばせる道具も必要になりました。私の家は幸いにもWi-Fiが繋がっていたのでYouTubeに頼ることもできましたが、渡英して数ヵ月間インターネットが繋がらないという話もよく聞きます。子どもの遊び道具は必須ですね。
また回復食に「いつものおじやが食べたい」と言われ、日本から馴染みの調味料を持ってきて助かった…という経験もしました。ちなみに、初めての調理がこのおじやだったのですが、最初は火のつけ方も分からず四苦八苦。新しい環境には、色々なところにプチストレスが隠れているものですね。飲みなれた常備薬もあると安心です。
お惣菜や外食に頼れない
ロンドンの外食はとても高く、夕食にお酒でも飲んだ日には簡単に£100を超えます。持ち帰りだとしても決して安くはない値段です。また、現地のスーパーに行っても日本のお惣菜のようなものは無く、すぐに食べられるものは、残念ながら口に合わないなんて声もよく聞きます。もちろん美味しいものはたくさんあるのですが、それも情報を得て経験を積まないと分かりません。結局、自炊に頼ることが増えるはずです。
何とかなるだろう!と思っていた私ですが、まんまとメンタル不調にもなり、頭痛薬が手放せず、辛い日々も多々ありました。右も左も分からない渡英直後は日本のものに頼りつつ、少しずつロンドンの生活に慣れていけばよいと思います。
「手荷物」「航空便」「船便」荷物を運ぶ手段

ロンドンに荷物を送る手段は大きくこの3つだと思います。
- 手荷物 飛行機で一緒に持っていくもの
- 航空便 渡英後約2週間前後で到着するもの
- 船便 発送からだいたい3ヵ月~4ヵ月後に
到着するもの
それぞれ内容や重さ・大きさにルールがある。引っ越し業者により異なる場合がある
私の反省点は、一番容量の多い「船便」に何でも詰め込んでしまったことです。今考えると、なぜ航空便にキッチングッズをもっと入れなかったのか、なぜ大量の靴を先に運んでしまったのか、なぜ私は厚手のアウターを入れなかったのか、疑問でなりません。主人が先に渡英していると、残された家の全てをママ一人で整理する場合も多く、またギリギリまで忙しない生活が流れている中での作業は、時に混乱を招くこともあるのだと思います、私のように…。
また、船便が到着する約4ヵ月後は、季節が変わり生活も落ち着き、船便で送ったものがなくても生活がまわるようになっていることが大半です。ついつい、何でも持っていきがちですが、
- ロンドンの家は、磁石を使った便利グッズが使えない場合が多い
- ロンドンの家の収納棚に、これまで使っていた収納グッズが使えるとは限らない
- 4ヵ月のうちに、子どもの服がサイズアウトしている可能性がある
- 日本の電化製品は使わなくなる(コンセント問題)
「イギリスに持ってこなくて良かったもの」 こちらの記事も参考に荷物の整理を進めてみてくださいね。また、我が家のように日本の家よりロンドンの家の方が狭くなることもあり得るので、この引っ越しをきっかけに盛大に断捨離を行うのもよいと思います。
手荷物と航空便に何を入れる?

では実際にどんなものを入れるとよいのでしょうか。下の項目を参考にイメージを膨らませ、手荷物と航空便、そして船便に振り分けてみてくださいね。
ロンドンへ持ち込めないものもあるので、個々に判断していただき参考にしてみてください
食事編
どんな料理なら栄養があって簡単に作れるか、それにはどんな調味料があると便利か、調理器具は…といった風に、具体的に考えるのもおすすめです。
調味料や食材
「昆布」「醤油」「みりん」「塩」「うどんスープの素」「お茶漬けの素」「お吸い物の素」「インスタントのみそ汁」「梅干し」「緑茶」「昆布茶」「乾物」「チューブわさび」など
普段使っていない調味料は結局使わない場合も多いので、量は要調整
乾物
「野菜」「ワカメ」「ひじき」「切干大根」「高野豆腐」「きな粉」「うどん」「そば」など
乾燥野菜の「カット椎茸」は使い勝手が良くておすすめ。インスタントのみそ汁に乾燥野菜を入れれば栄養バランスもグッと上がる
ふりかけ
複数の味があると食卓や弁当が楽しくなる
キャラクターの小分けふりかけがあると、子どもがご機嫌に♪
炊飯器
「炊飯器」「変圧器」
米は現地のスーパーでも少量で買うことができる。炊飯器・変圧器・ふりかけの3点セットを車旅行に持参する人も!
皿やカトラリー
「プラスチックの皿やコップ」「カトラリー(大人・子ども)」
割れる可能性のある皿は航空便と船便に分ける
食洗器は日本のものより洗浄効果が高い場合があるので食器が傷みやすい。お気に入りの食器は注意
キッチングッズ
「小さな片手鍋」「エッグパン」「スライサー」「にんじんしりしり器」「箸・菜箸」「トング」「ピーラー」「キッチンばさみ」「おたま」「フライ返し」「小さなボール」「サランラップ」「輪ゴム」など
可能なら、刃物以外は手荷物へ。早い段階で手元にあると料理が作れる利点の他、重複して買わずにすむので節約に
掃除道具
「布巾」「使い捨てダスター」「スポンジ」「ゴミ袋(大小)」
ニトリの超吸水抗菌クロスは湿度の多い場所の水気を拭くのに重宝。風呂場にも使える
洋服編
子どもの服ばかりを考えて、自分の服が足りずに苦労しました。ロンドンでは、子ども服をスーパーでリーズナブルに購入することができますが、151㎝の私にあう好みの服は、なかなか見つけられません。
靴
「スニーカー」「レインブーツ」「サンダル」
ロンドンの道は悪く、靴が劣化しやすい。また雨でドロドロの公園や、動物の糞で汚れることもあるのでスニーカー2足とレインブーツ1足は欲しいところ。夏の数週間は水遊びができるほど暑いのでサンダルもあるとよい
雨除けグッズ
「レインコート」「雨をはじくアウター」「折り畳み傘」「傘」「リュック雨除けカバー」
バギーで徒歩移動が多い場合は体を包み込むレインコートがおすすめ。丈夫な素材でデザイン性に優れたものだと日本製がよい。急な雨に対応できるよう雨をはじくアウターも常備していると安心。リュックカバーは登下校に便利
洋服
「手荷物には今の季節の洋服」「航空便には次の季節の洋服も一通りあると安心」「ユニクロヒートテック(大人・子ども)」
船便が届く4ヶ月先は季節が変わっているので注意。10月後半にはアウターがあるとよさそう。ロンドンの硬水で洗濯をすると縮みや変色することもある。ロンドンは1日の中で気温差が激しいので夏でも羽織るものがあると安心
雨が多いので、公園や園庭で遊んだ後は、服も靴もドロドロなんてことは日常茶飯事。家によっては乾燥機がないこともあるので、特に子どもの洋服は多めにあると安心
日焼け止めグッズ
「サングラス」「ラッシュガード」「帽子」「日焼け止めクリーム」
私はロンドンに来て初めて、日光による頭痛に悩まされることに。日本よりも日差しが強いので要注意。日焼け止めグッズは大人も子どもも必須!
洗面・その他編
硬水で泡立たない、化粧落としが売っていない…ロンドンで揃えるのが一番難しいのは、もしかしたら洗面グッズかもしれません。
洗面道具
「化粧水などスキンケア一式」「化粧落とし」「化粧品一式」「UVクリーム」「パック」「洗顔」「歯ブラシ」「歯磨き粉」「フロス」「タオル」「シャンプーコンディショナー」「生理用ナプキン」「携帯ティッシュ」など
ロンドンで売っていても、自分に合うものを見つけるまで時間とお金がかかるので最初は多めに持ってくると安心。美容液はよく見かけるが、化粧水や乳液、メイク落としはあまり売っていない。歯ブラシはすぐに傷む、もしくはヘッドが大きいので、大人も子どもも日本製がおすすめ
洗濯グッズ
「小さな洗濯もの干し」「洗濯ロープ」「ハンガー」「洗濯ばさみ」「旅行用洗濯グッズ」「ウタマロ固形(泥落とし)」
ロンドンの家は、物干し竿はなく、天井が高いので気軽にハンガーを引っかけるのも難しく、洗濯を干す場所の確保が難しい。洗濯機が動かないこともあるので、慣れるまでは旅行用の洗濯グッズがあると安心かも
薬編
ロンドンにはロキソニンが無いって知っていましたか?また、ロンドンはホームドクター(GP)制度なので簡単に専門医に診てもらうことができません。日頃から体のケアをおこない、常備薬を用意しておきましょう。
薬
「常備薬」「頭痛薬」「風邪薬」「傷薬」「喉スプレー」「目薬」「花粉症対策」など
日本の病院で海外向けの処方箋を書いてもらうと、ロンドンへの持ち込みが安心。硬水で手や体の皮膚が荒れる人もいるので、傷薬や軟水に変えるシャワーヘッドがあるとよい
「ホットアイマスク」「レンジで温めるネックウォーマー」「腹巻」「レッグウォーマー」「鼻うがい」「のど飴」などで日ごろのケアを
子どもグッズ編
おもちゃやお菓子は14時間超えのフライトでも大活躍。年齢にもよりますが、自分で準備をするとワクワクした気持ちが増さってご機嫌になります♪
おもちゃ
「人形」「パズル」「トランプ」「おえかき」「塗り絵」「鉛筆・色鉛筆など筆記用具」「折り紙」「シール」「小さな絵本」「動画やゲーム機器」など
おすすめは「ロンドンに着いてから遊ぼうね!」と約束して買った、新しいおもちゃを持ってくること。日本では当たり前の100均がロンドンにはないので、お絵かきの紙や折り紙、塗り絵は持参するのがおすすめ
お菓子
「子どもの好きなお菓子」
おもちゃ同様、子どもに選んでもらうとごきげんに。日本産の個包装のグミや煎餅はロンドンでは買えない、もしくは高価なのでおすすめ
子どもの学用品編
ロンドン日本人学校は事前に準備するものが多く、その多くは日本でしか手に入りません。事前に情報を集めておきましょう。
ここでの現地校は「公立学校」の情報を基に記載しています。また、ロンドン日本人学校以外の日系の学校については、別途ご確認ください
ここでは日本でしか売っていないものを中心に一部の持ち物を取り上げています。詳細は各学校のHPを確認してください
現地校
「弁当グッズ一式(給食が合わない時に)」「水筒」「筆記用具(学校で借りれるが書きにくいこともある)」
補習校へ行く場合・・・「筆記用具」「漢字ノート」「国語辞典」「漢字辞典」など
日本人学校
「弁当グッズ一式」「水筒」「一人用レジャーシート」「各教科のノート」「筆記用具」「赤・青鉛筆」「名前・書写ペン」「絵具セット」「習字セット」「鍵盤ハーモニカ」「ボンドやハサミ、液体のりなど工作に使う道具」「体操着」「浴衣や甚平」その他色々
ノートは学年によってマスの数が異なり、
学年が上がると持ち物が増える。
詳細はHPの学年毎の最新持ち物リストを参考に
自宅学習をする場合、ドリルなどの教材は簡単に手に入らないので事前の準備がおすすめ。英検や漢検を受ける場合も同様
ロンドン日本人学校で使う教科書は渡英前に必ず手配を。詳細はこちら
日系幼稚園
「弁当グッズ一式」「水筒」「おしぼりセット」「プラスチックの取っ手がついたコップ」「上履き・上履き入れ」「スモッグ」「一人用レジャーシート」「リュック」「洋服に付ける移動ポケット(年少後半~)」「補助バック」「洋服入れ」「浴衣や甚平」など
日本なら当たり前の「プラスチックの取っ手がついたコップ」はロンドンでは見かけないので家用と幼稚園用があると安心
まとめ
ここまで読んでいいだき、ありがとうございます。
良くも悪くも行ってみたら違った、というギャップは必ずあると思います。そのギャップを少しでも埋めるために、この記事が参考になれば幸いです。またこの記事は私の体験に基づいた内容になっているので、他にも渡英の持ち物についての記事を参考にしてみてくださいね。
これから渡英されるみなさまが、素敵なロンドン生活をおくれますように…♪