【秋に開催！？イギリスの花火】ガイフォークスナイトについて

こんにちは！
イギリスでは、色々な場所で紅葉が見られ日照時間も短くなり、すでに秋一色となっています。
すでに朝晩は、暖炉やセントラルヒーティングをつけているご家庭も多いようです。

さてお盆の時期は日本に帰国された方も多いのではないでしょうか。そこで思い出すのが日本の夏の風物詩、「花火」です。そこでふと、イギリスでも花火は見られるの？と疑問に思いますよね。もちろん、イギリスでも花火を見ることができます。

ただ、イギリスの花火の時期は夏ではなく秋になります。毎年、11月の初旬にいたるところで花火が打ち上げられます。

今回はイギリスの花火、ガイフォークスナイトについてと代表的な花火イベント4つをご紹介します。

ガイフォークスナイトとは

ガイフォークスナイトとは一体なにか？また、花火との関係についてまとめてみました。

イギリスでは、11月5日が花火の時期となります。この日は、ガイフォークスナイトやボンファイアナイトと呼ばれています。毎年この時期に開催されており、夏時間から冬時間に変わっていきます。

なぜ、寒い時期に開催されるのかは、遡ること約400年前の陰謀事件がきっかけとなっています。

ガイフォークスナイトの歴史は、1605年の火薬陰謀事件にまで遡ります。この陰謀は、イングランドのカトリック教徒による反乱の一環として計画されました。彼らの目的は、プロテスタントのジェームズ1世を廃位し、カトリック教徒に優しい政権を樹立することでした。

1605年11月5日、陰謀者たちは国会議事堂の下に36樽の火薬を置き、国王と国会議員を爆殺しようと計画しました。しかし、陰謀は発覚してしまいます。ガイフォークスが火薬樽の近くで逮捕されて、その後に絞首台から飛び降り亡くなりました。他の陰謀者たちも同じように逮捕、そして処刑されました。

事件の発覚から、毎年11月5日には国王の無事と国の安寧を願い、火を焚いて祝うことが国民に命じられました。これが、ガイフォークスナイトの始まりです。以降毎年、街中でガイフォークスを模した人形を引き回し、燃えた火の中に焼き捨てることでこの日を忘れないとする記念日となりました。

今では少し形が変わり、花火として打ち上げられることから別名「ボンファイアナイト」とも言われており、楽しいイベントとして残っています。

一部の地域では、今でも子供たちが学校でこの歴史的背景を学ぶ機会があるようです。ガイフォークスの人形を手作りして、その後に燃やしてお祝いをしたり、地域を練り歩く慣習もあるようです。意外と激しいイベントなのかも！？

陰謀に加担した13人のうち8人が描かれています。ガイフォークスは右から3番目の人物です。

逮捕されるガイフォークス

ガイフォークスのマスクに見覚えがある方も、多いのではないでしょうか？アンチヒーローとして、ガイフォークスのマスクは反政府、社会的な抗議活動の象徴として世界中で使われています。

また、1980年代に英作家のアラン・ムーアとイラストレーターのデービッド・ロイドによる「V フォー・ヴェンデッタ」（V for Vendetta）、ガイフォークスについての本が出版され、2005年には映画化されました。

出典先：ウィキペディア　

この時期になると、スーパーでも沢山の花火が売られています。庭先などで花火を打ち上げる方もいますが、今回は大規模な花火イベントを下記に４つご紹介します。

アレクサンドラ・パレス

1863年の設立から、今に至るまで数多くのイベントが開催されてきました。BBCによる世界初の公共テレビサービスの送信所として使用されました。この地点からの放送開始により、アレクサンドラ・パレスはメディアの歴史に名を刻むこととなりました。ロンドンの北側に位置する、展示場と宮殿が1つになっている場所です。

ロンドンの中で最大級の花火イベントとも言われています。屋内スケート場も併設されているため、多くの方が訪れる場所です。丘の上から一望できるロンドンの風景は、昼夜問わず素晴らしく、写真スポットとしても楽しめます。カフェやバーもありますのでゆっくり過ごせます。

花火以外にもライブミュージック、レーザーショーやビールフェスがあったりと年中イベントが盛りだくさんです。

今年は、11月1日(金)、2日（土）の開催予定で、事前にチケットの購入が必要となります。