【本帰国】事前に知っておきたいイギリス→日本引越しの流れ【経験談】

イギリス生活に慣れたと思ったら突然やって来る帰国辞令。もちろんいつかは本帰国するのが駐在、なのは分かっているけど、数ヶ月前に辞令が出てその後はバタバタしてあっという間に帰国日になってしまいました。

引越し作業も進めつつラストスパートを楽しめるように、経験談をお伝えします。参考になれば幸いです。

※勤務先の会社によって待遇等異なると思います。それぞれの会社での扱いを確認してくださいね。

目次

引越し業者を決める

業者に関しては会社指定なのか個人で探すのか、勤務先により異なると思います。個人で探すとなると一手間増えるので早めに決めたいところ。

日系の引越し業者さんは定期的に「帰国セミナー」を開いてくれています。まだ本帰国が決まっていなくても参加できるので、あたふたしない為にも時間のある時に事前に参加してみては。

わたしは会社指定で日通さんでした。日本人のスタッフさんなので親身に質問に答えてくれますし安心できました。

下見、荷物量の確認

業者さんによる下見荷物量の確認があります。

・日本へ持っていくもの
・備え付けのもの
・処分予定のもの

をそれぞれ伝えます。

特に家具などの大きいものを帰国買いする予定の場合には、引越し当日物量が変わってしまうので、業者さんにあらかじめ伝えておきます。

先に自分で荷詰めしたい場合は段ボールや梱包材を後日届けてくれます。

内見ラッシュが始まる

退去の連絡をすると住んでいる家の内見ラッシュが始まりました。大体前日までには連絡が来ましたが、当日急遽ということもありました。在宅するかどうかは大家さんにより異なると思います。

断捨離と不用品の扱い

日通さんからもらったパンフレットには“断捨離の作業に思いのほか時間がかかります”と書かれています。引越しに関わらず時間のある時に片付けておけば良かった、、と後悔した瞬間でした。実際帰国してみて思うのが、もっと思い切って断捨離して良かったかもと。理由は後ほどお伝えします。

不用品の扱い

使わなくなったものや日本では使えないイギリスの家電などをどうするか悩ましいところです。まだ使えるものであれば捨ててしまうのはもったいないですよね。不用品の扱いは以下の方法があります。

帰国売り

Mixbや在英者Facebookグループで売り買いができます。すぐに引き取り手が見つかるとも限らないし、お相手と受け渡し方法、日にちも調整する必要が出てくると思うので、早めに出品してみて。カーブーツセールという方法もあります。商品を探していた人とうまくマッチングできるといいですね。

地域のFacebookグループ

わたしが住んでいた地域のFacebookグループでは、おもちゃから家具まで不用品の売買が頻繁に行われていました。ご近所さんであれば受け渡しも楽ですので検索して投稿してみてはいかがでしょうか。

フリマアプリ(Depop)

フリマアプリ“Depop”をご存知ですか?日本でいうメルカリのようなもので、ファッション関連が多いのが特徴。イギリス発のサービスなのでイギリスの方が多く利用しています。もちろん無料で利用できます。

商品の説明など英語で入力する必要がありますが、同じ商品を出品している人がいれば入力内容を参考にしてみてくださいね。

【Depopに出品するコツ】

・他のフリマアプリと同じように未使用、新品、状態が良いものは売れやすいです。新品でタグがついている状態であれば大きなアドバンテージ。タグが付いている写真や、説明欄にその旨入力するとより印象が良いです。

・ほつれや汚れ、変色などがあればその箇所の写真とともに素直に伝えるのがおすすめ。
「その分安くしてます、値下げに応じます」などと記載すれば興味を持ってもらえると思います。

・動画を掲載するとより安心感を持ってもらえます。

値段は他の出品者を参考にした設定で。高すぎても売れづらいし、安く設定しすぎると値引き交渉でキツくなってしまいます。(高確率で値下げ交渉あり)

・UK内であれば出品者が送料負担するShipping freeにしている人が多いので、値引き交渉しても送料分は最低確保しよう。(送料別にすることもできるけど、UK内は出品者負担にしている人が多いです)

イギリスブランドや、イギリスでも人気の有名ブランドは売れやすいですよ!
Depopのサイトはこちら

知り合いに譲る

ゴミとして処分する

売ったり譲るほど状態が良くない場合などはゴミとして処分することになります。大型のものなど普段のゴミとして出せない場合はお住まいのカウンシルのHPに取扱方法が記載されているはずなので確認してみてください。

引越し当日に引き取り

日通さんは引越し当日に引き取ってくれました。当日までにどうにもならなかったものは引き取りをお願いしました。

仕分け

荷物の仕分けは以下の4点になると思います。基本的に梱包は引越し当日に業者さんがやってくれるので、わたしたちがしなければならないのは”どれをどの方法で送るかの「仕分け」”になります。

①船便
②航空便
③手荷物(帰国後すぐ使いたいもの)
④手荷物(ホテル暮らし等で必要なもの)

①船便

一番荷物量が多くなるのが船便でしょう。場合によって発送回数が2回以上になることもあります。時期によって異なると思いますが到着まで数ヶ月かかるので、すぐには使用しないもの、大型のもの、季節外の衣類などを送りました。

※季節外のものであっても到着まで数ヶ月かかることを考えて数着は航空便で送ると安心かもしれません。

②航空便

帰国後割とすぐ必要となりそうなものを航空便で送ります。到着は帰国して約2週間後でした。

リチウムイオン電池を含んだ製品は航空便では送れないので、船便か当日機内持ち込みになります。(電池を取り外せるものであれば取り外した本体は航空便でも◯、電池が内蔵しているものは×)

(リチウムイオン電池を含むものの例)
携帯電話、ノートパソコン、デジカメ、携帯ゲーム機など

その他、乾電池、スプレーも不可。迷ったら業者さんに聞いてみてくださいね。

③手荷物(帰国後すぐ使いたいもの)

スーツケース以外にプラスα段ボールなどで手荷物が認められている場合は、航空便が到着するよりも、さらに早く必要な物を入れると良いでしょう。引越し日に船便航空便と同様に引き取ってくれ、帰国日に空港まで届けてくれました。

日本に帰国後どこに滞在するかによりますが、調理器具や簡易的な食器、タオルなどは新生活が早めに整って便利でした。帰国後に予想される動きをシミュレーションしてみて、持っていくものを決めてみてくださいね。

④手荷物(ホテル暮らし等で必要なもの)

引越し後から帰国日までと、帰国してからの数日間、ホテル暮らしをする方が多いのではと思います。(わたしの場合は帰国前の6日間、帰国後の3日間ホテル暮らし。)その間に必要そうなものをスーツケースに詰め込みました。

帰国日は機内に持ち込むものと預け手荷物に分け、先述のリチウムイオン電池を含むものは機内持ち込みになります。

梱包、荷詰め

梱包、荷詰め作業に関しては基本的にプロである業者さんにお願いするのが確実と思います。事前に自分で梱包したい場合には、船便でも航空便でも破損する可能性を考えて梱包したいところです。

(梱包のコツ)
・重いものは小さな段ボールに
・箱を揺らしても中が動かないように隙間なく詰める
・隙間がある場合は丸めた紙などを詰める

※梱包を始めると家の中が段ボールだらけになります。通り道が塞がって動きずらくなるので梱包開始時期も考えたいポイント。

梱包明細書

梱包したら内容物と数量を書く必要があるので、すぐに箱を閉じない場合は何を入れたか覚えておくかメモに控えておくといいと思います。引越し当日は梱包明細書にそれぞれ内容物の金額を記載するので、おおよその金額も控えておくと当日が楽ですよ。

※ちなみに写真アルバムなどプライスレスな物品は、アルバムなどの物理的な金額を書きます。

食品の扱い

お土産を日本に持ち帰りたい!ところですが、食品は注意が必要。「家畜伝染病予防法と植物防疫法で定める特定の動物とその動物を原料とする製品、植物とその包装物など」は、輸入が禁止または制限されています。

輸出国政府機関の検査証明書と到着後に検疫が必要なので、どうしても持ち帰りたいと言うことでなれば避けた方が無難です。注意が必要な主なものは以下とおり。

肉類(ハム、ソーセージ、ジャーキー、肉類を含む加工食品)
果物、野菜、植物(種子含む)
お米
スパイス

土がついたもの

イギリスの代表的なお土産である、

・ショートブレッドなどのお菓子
・紅茶
・塩、オリーブオイル

はもちろんOK!これは持っていける?か迷ったら業者さんに聞くかサイトで確認してみてくださいね。

動物検疫についてはこちら
植物検疫についてはこちら

酒類

酒類に関しては1本760ml程度のもの3本までが免税です。それ以上でも送ることはできますが、免税範囲を超えるので課税対象となります。(船便+航空便を合算した数量)

ワイン、ビール、ウイスキー、ジンなどお酒の種類によって税率が変わるみたいです。
詳しくはこちら

その他注意したいもの

動物植物検疫のほか、薬事法に関わる薬品類にも気をつけたいです。例えば、使い捨てコンタクトレンズや医薬品は2ヶ月分以内など数量の規制がありました。(船便+航空便を合算した数量)

またイギリスではサプリメントとして売られていても、日本では医薬品に該当することもあるので注意。NHSのCOVID Self Test Kitは不可とのことでした。

医薬品等の個人輸入についてはこちら

引越し当日

引越し当日は家の中がかなり中途半端な状態で迎えてしまいましたが、、もう業者さんにおまかせです。各部屋ごとに担当のスタッフさんがいてくれたのですが、船便なのか航空便なのか分からないと各スタッフさんがスムーズに梱包できないので、当日までに仕分けしておくのが最低限やっておくことです。荷物量によると思いますが、作業終了まで約4時間でした。

なるべく自分で梱包しようと思っていても、辞令後は送別会や旅行、不用品の引き取りや処理、帰国買いなどで梱包のための時間が足りなくなるかもしれません。

当日はただ見ているだけになってしまって、、早めに計画して進めておけば良かったと後悔です。

帰国してみて思うこと

“もっと思い切って断捨離しても良かったな”と思いました。

帰国後どこに帰るのかによると思うのですが、家の広さ、間取り、収納スペースの違いなどから、結局帰国後の家に合わせて物を買い揃えることが多かったからです。

わたしは新たに賃貸契約しまだ船便が届いていない状態ですが、手荷物と航空便で送ったもの、帰国後に買い揃えたもの、もはや存在を忘れていた日本に置いていたもので生活できています。

ここへ船便で送った何十箱という段ボールがまだ来ると思うと、、もはや全て家に入る気がしません。

ぜひ参考に!

まとめ

航空便で送った物で一点花瓶が破損していたのですが、それは自分で梱包したものでした。大事なものや壊したくないものは、やっぱりプロである業者さんに梱包をお願いした方がいいんだなと思いました。

いつかは帰国すると分かっていても、片付けや断捨離を後回しにしていたのも後悔ポイントでした。

約5年ぶりの引越しで不安でしたが、でもなんとかなりました。引越しのことだけじゃくてラストスパートのイギリス生活もぜひ楽しんでくださいね!


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この記事を書いた人

London Kirari Project運営&駐在妻サポーターとしてキャリアロス、アイデンティティロスサポートもしています。4年半でイギリスの魅力にどっぷりハマり本帰国。主に駐在妻さんに役立つ情報を発信します!

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