必見!英国王室のジュエリー:その美しさと隠された物語

英国王室のジュエリーは、その輝きと豪華さで世界中を魅了していますが、その裏には知られざる物語が秘められています。

戴冠式で使用された歴史的なティアラから、愛の証として贈られた特別なリングまで、それぞれのジュエリーには時代を超えて受け継がれる物語があります。

photo:Royal Collection trust

本記事では、英国王室が所有する宝石の数々を通じて、みなさんもその美しさと歴史の魅力、そして英国王室御用達ブランドの紹介もしてみたいと思います。

はぁあ♡記事を書きながら、ウットリしっぱなし…。

クリスマスまで後1か月半!皆さんのサンタさんへのお願いレター🎅🎄の参考になると、うれしいです!

目次

英国王室御用達ブランド

英国王室に認定された御用達品の事を、ロイヤルワラント(Royal Warrant)と言います。ロイヤルワラントとは、英国王室のメンバーが使用する商品や、サービスの提供者に与えられる認証で、品質と信頼の証とされています。当然、各祭典や式典で王室メンバーが身に着ける宝石品の数々は、一瞬で世界中に配信されますから、すごい宣伝になりますよね!

photo:Royal Collection Trust

以下は、英国王室からロイヤルワラントを授与されているジュエリーブランドのいくつかのブランドをご紹介。

ガラード(Garrard)

1735年に設立されたガラードは、英国で最も古いジュエリーハウスの一つであり、ヴィクトリア女王から最初のロイヤルワラントを授与されて以来、長年にわたり王室の「クラウン・ジュエラー」として公式に宝石の管理と製作を担当してきました。

ガラードのリングと言えばダイアナ妃のあまりにも有名な婚約指輪ガラード・サファイア・リングです。1981年、数ある婚約指輪のリストの中から、ダイアナ妃が選んだのはガラードの既製品のリングでした。当時は婚約指輪は、当然カスタムメイドを主流としており、一般人も買えるような婚約指輪を選んだことは、王室関係者をザワつかせたのは言うまでもありません。

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とは言え、ダイアナ妃は離婚するまで、お気に入りのリングとして、この指輪を沢山の場面で身に着けていました。現在このリングは、ウィリアム王子が受け継ぎ、ウィリアム王子からキャサリン妃への婚約指輪として送られ、ケイト・ミドルトン妃(キャサリン妃)が愛用しており、今も多くの場面で登場しますね。ちなみに当時の価格は4万8500ドル(約548万円)で、現在は17万3000ドル(約1950万円)に価格が高騰(サンデー・エクスプレス紙)しております。

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オーダーメイド・ブランドではなく、身に着ける人によって、その価値が変わる事を証明して見せ、ザワつく外野を黙らせたダイアナ妃。さすがっす!

そして現在のこの価値は、今も王室の伝統を守りつつ、新しい風を送り続けるキャサリン妃の功績も、もちろん言うまでもないですね!

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ちなみに離婚後のダイアナ妃はこの指輪を封印し、アスプレイのエメラルドカットのアクアマリンリングを左手薬指にするようになりました。

そのリングは、2018年5月、メーガン妃がお色直しで、二着目のウェディングドレスを着ていた時に、つけていたものと同じ指輪です。続いてアスプレイのご紹介に続きます!

アスプレイ(Asprey)

1781年に設立されたアスプレイは、高級ジュエリー、銀製品、時計、レザーグッズ、家庭用品などを手掛ける英国ブランドです。アスプレイはエリザベス2世女王とチャールズ3世からロイヤルワラントを授与されており、王室向けのジュエリーやギフトの製作を行っています。

離婚後のダイアナ妃はガラードのサファイアリングを封印しアスプレイのエメラルドカット・アクアマリンを、左薬指に着ける事が多くなりました。このリングは、ヘンリー王子が母の遺産として受け継ぎ、メーガン妃が結婚式のお色直しで、身に着けていました。ちなみにこちらのリングはヘンリー王子とメーガン妃が王室離脱後も、公の場で何度も着用され、今もメーガン妃のお気に入りのリングです。

↓1枚目は離婚後のダイアナ妃。サファイヤは封印し美しいアクアマリンがダイアナ妃の目の色と美しいブロンドに溶け込みます。2枚目はメーガン妃のお色直しの後に。スッキリとしたドレスに際立つアクアマリン。右側:王室離脱後もメーガン妃のお気に入りのリングです。

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下の写真は、ダイアナ妃がチャールズ皇太子とのご婚礼の際に、サウジアラビアの皇太子から結婚のお祝いに贈られた、アスプレイのダイヤモンドとサファイアのフルセットのジュエリーの一部のチョーカーは、ダイアナ妃が訪日された際に、日本ブランドのお召し物と共にヘッドアクセサリーとして着用されました。

↓1枚目は昭和天皇との晩餐会で、和ブランドのドレスに合わせてキリっとアレンジ。2枚目は1985年のパーティーでチョーカーとしてお使いになりました。※スライドして見てね!!

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ジャパンブランドを引き立て、まるで和を彷彿させる斬新すぎな使い方!よ!さすが元祖オシャレ番長ダイアナ妃!

カルティエ(Cartier)

英国王室とカルティエといったら、キャサリン妃が2011年の結婚式の際にエリザベス女王から借り受け、身に着けた「ザ・ ヘイロウ・ティアラ」です。こちらのティアラは、1936年にカルティエが製作し、当初ヨーク公爵夫人エリザベス(後のクイーン・マザー)が所有し、その後、故エリザベス女王2世の18歳の誕生日に贈られています。二人の結婚式の後にキャサリン妃が、公の場で身に着けているところは見られていませんが、ファンはいつの日かまた、公の場でお目見えするのを心待ちにしているはず!

↓美しいの一言に尽きますな・・

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(下の写真)つづいて、結婚3周年記念にウィリアム王子がキャサリン妃に贈られたのは、カルティエの「バロン ブルー ドゥ カルティエ ウォッチ33mm」です。スポーティでユニセックスなデザインは、スポーツ万能なキャサリン妃にぴったりの時計です!

↓ドレスにもパンツスーツにも合わせていたり、どんなお召し物にもピッタリ

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クリーヴ・アンド・カンパニー(Cleave and Company)

クリーヴは、高品質のジュエリーと貴金属製品を手がける英国の工房で、特にオーダーメイドのジュエリー制作で高い評価を受けています。伝統的な技術と現代的なデザインを融合させ、英国王室やその他の顧客のために特注のジュエリーを製作しています。

↓ご婚約発表とご結婚後のお写真。スライドして見てね!

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クリーヴは、2018年にヘンリー王子(ハリー王子)がメーガン・マークル(現サセックス公爵夫人)に贈った婚約指輪を制作したブランドとしても有名です。この指輪には、ダイアナ妃のコレクションから選ばれた2つのダイヤモンドと、ボツワナ産の大きなダイヤモンドがセットされています。

海を渡った日本の真珠

キラキラなダイアモンドからサファイヤなどの宝石だけではなく、真珠の静かに上品でいて重厚感もある、アイコニックなジュエリーも、度々公の場でみられます。その中でもエリザベス女王・ダイアナ妃・キャサリン妃と3代に続き大切に使われているのが、ミキモト製のジャパニーズ・パール・チョーカーというジュエリーがあります。こちらの真珠は女王が1975年の日本公式訪問時に、フィリップ殿下とともに三重県鳥羽市のミキモト真珠島を見学に訪れ、日本政府が贈った真珠の粒をロンドンに持ち帰り、王室御用達の老舗宝石商ガラードに制作を依頼し、やがてこのミキモトの真珠は中央にダイヤモンドを配した見事なチョーカーに姿を変えました。

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女王はこの4連パールを大層気にいり、1980年代から長く定期的に身に着けていました。キャサリン妃はこの4連パールをエリザベス女王の国葬に思い出の品として身に着けていました。国葬から華やかなパーティーまで、あらゆる重要な公式の場でお目見えするジャパニーズ・パール・チョーカー。日本人として誇らしい気分になりますよね!

キャサリン妃ご愛用のお手頃ジュエリー達

さて、もうお腹いっぱ~い!! 豪華絢爛なジュエリー達を紹介してきましたが、最後に私達でも手が届きそうなジュエリーも、キャサリン妃は公式の場で身に着けています。high&Lowのミックススタイルが上手な現代のオシャレ番長キャサリン妃。私達でも真似出来そうなスタイルをいくつかご紹介!

Daniella Draper

3人の子供たちのイニシャルを刻んだネックレス。お値段は£1,270 ~。この他にも小さなイニシャルのネックレスもご愛用されています。そちらはもう少しお安いお値段なので、良かったらチェックしてみてくださいね。もちろん英国ブランドです!

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photo:danielladrapaer

Halcyon Days

こちらも英国製のジュエリーブランドHalcyon Days。お値段の割に、高見えブランドで£175前後。シャネルのスーツと合わせたり度々ハイブランドとのミックスコーデを披露されています。

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halcyondays

ASOS

英国の超カジュアルブランドと言えばASOS。キャサリン妃は、学校や病院・美術館などのチャリティー訪問などの際に、よくこういったカジュアルブランドを、身に着けています。なんとお値段は£10~20前後!残念ながら今は同じ物は販売されていませんが、この日の手元はガラードのサファイヤの婚約指輪と合わせています。

これぞお手本ハイ&ローの組み合わせです。さすがや!

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Missoma 

こちらも英国ブランドのMissomaのピアス。このピアス以外にもMissomaのピアスを沢山所有しているキャサリン妃ですが、ドレスと合わせたり、カジュアルなジーンズとも合わせたりされています。ちなみにこちらのピンクの天然石のフープピアスのお値段は£98!ロンドンに店舗がいくつかありますし、日本からもオーダー可能ですよ!

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photo:missoma

王室で使われるのジュエリーは誰のもの?

記事を書きながら、代々受け継いでいるこれらの宝石は、一体誰の物なのだろうか?と疑問に思いました。

実はこれ、個人所有の物と王室所有の物と分かれているそうです。

「公平」と「慈悲」を象徴している笏。十字架の下にある大きなダイヤモンドは、世界最大の原石「カリナン」から切り出された貴重なもの。Photo:Royal Collection Trust
もはやエスパーマミかセーラームーン(知ってる? w)の魔法の杖にしか見えないのは私だけか?Photo:Royal Collection Trust

英国の歴史的な遺産となる、宝石類を始めとするクラウンジュエル(戴冠式や国家行事や儀式の際に使用されるもの)は王室全体で管理され、王室メンバーが新たに購入したものなどは、私的財産として扱われます。

例えば、故ダイアナ妃の婚約指輪や、離婚後に身に着けていたアクアマリンの指輪は、ダイアナ妃がチャールズ国王から贈られたものや、ダイアナ妃が購入した物なので、亡くなられた時には、2人の息子へ遺産として分けられ、今はキャサリン妃やメーガン妃が所有しているという事になります。

まとめ

いかがでしたか?世界中から集められた名だたるジュエリーから、カジュアルなブランドのジュエリーまで紹介致しましたが、ロイヤルファミリーのジュエリー使いは本当にお上手!一時は世界を制覇した王室の宝石の数々は、これからも私達の目を楽しませてくれますし、若い王室メンバーが、カジュアルなブランドを上手に身に着けるのは、私達のオシャレの参考にもなりますよね!

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もうすぐクリスマス!皆さん今年最後のご自身へのプレゼントは決まりましたか?今日のこの記事で参考になったら嬉しいです!

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この記事を書いた人

雨が一年に数回も降らない砂漠地帯のUAEから雨の国イギリスへ移住して早半年目。夫の国の選択センスに疑問を抱きながらも、イギリスの街のどこを切り取っても美しい街並みと自然を満喫中です。駐在における悩みや国際結婚、文化の違いを楽しくお届けします!

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