イギリスのバースデーパーティー事情を、来英間もないママさんからご質問いただく機会が多くあります。
年に1度のわが子の誕生日を盛大にお祝いすること、日本とイギリスではどう違うのでしょう?
パーティーの主役である本人も、パーティーに参加するゲストの子供たちも大切な思い出となり、またお友達同士の距離もグッと近くなるイベントであること間違いなしです。
就学を予定している方、転入する予定の方は、突然届くお誘いにも対応できるよう、心の準備をしておくと良いでしょう。
バースデーパーティーは何才からやるものなの?
年齢は関係なし!いくつになっても、盛大にお祝いするのがイギリス流!
人生で最初に1才になる日…イギリスでは仲の良い友人や、親戚を招待して、子供の成長をお祝いします。それは40才になっても、50才、60才、70才になっても同じ!毎年盛大にお祝いするのがイギリス流です。
パーティーはまだ早い、でもお友達にお祝いしてもらいたい
ナーサリーではまだ年齢が低く、パーティーをする子供はごく僅かです。学校と違い、ナーサリーではスナックタイムと呼ばれる時間に、子供の誕生日をお祝いをしてくれるケースもあり。通われている方は、ナーサリーの先生へ相談をしてみると良いです。
筆者の子供がナーサリーに通っていた時は、先生にナーサリーのお友達にわが子の誕生日を一緒にお祝いしたい旨を伝え、児童数や何時に来てね、という点を教えていただき、ケーキを持参してパーティーをしていただきました。
プライマリースクールではバースデーパーティーが盛んだと聞いたけど…
低学年ではクラス全員を招待してパーティーを開催しています
プライマリースクールに上がると、7年間の学校生活を共にするお友達と親睦を兼ねて、クラス全員を招待する規模のバースデーパーティーをされる方が大多数です。
さて、どんなパーティー内容なのでしょう?お誘いいただいた場合、いつまでにお返事をした方がいいのでしょう?プレゼントの価格の目安は?
パーティーの招待が届いたら?
パーティーの案内は、クラス全体のチャットでフライヤーが届くこともあれば、学校で先生に手紙を配布してもらうケースや、出欠の回答機能付きの招待emailが届いたり、多様です。どの手段の招待でも、ホスト側が何人ゲストが見えるのか把握しておきたいので、早めに出欠の連絡をしましょう。
パーティーの当日は?
そのパーティー内容に合った服装で、時間より前には到着しないよう、そして大幅に遅刻しない様、案内時間から~5分、10分位を目処に会場へ到着するようにしましょう。
会場に着いたら、まずホストに「お誘いいただきありがとう!お誕生日おめでとう!」を伝え、プレゼントを手渡し、もしくは指定の場所に置きます。
パーティーの間はどうすればいいの?
低年齢の時は、親も子供に付き添い、子供たちの様子を一緒に見て楽しんだり、普段は送迎時の挨拶しか交わさないクラスの親御さんとお喋りする、良いチャンス。クラスのお友達がどんなタイプの子かを目の当たりにしたり、親御さんから普段は聞けない話を聞けたりで、リアル異文化コミュニケーションの時間となること、間違いないでしょう。
Year1以降は、パーティーの間、お子さんをお預かりしますよ、のスタイルも増え、パーティー終了時刻にピックアップしに親が会場へ戻る、と言うケースも。子供も楽しくパーティーに参加して、親は気疲れすることもなく子供を預かっていただけるので、親子共々嬉しい時間となります。
プレゼントの相場は?
プレゼントの相場は、パーティーの内容によるかと思いますが、筆者は「パーティー単価と同等」を目安にして準備しています。例えば、ソフトプレイエリアを借り切ってのバースデープランでは1人当たり£12~20で費用が掛かっているので、プレゼントは同等の価格のもの、もしくは+αで準備しています。
実際に呼ばれたパーティー内容はどんなもの?
自宅に招かれ、外部のエンターテイナーを呼んでおもてなしいただいたパーティー、自宅のお庭でリトミックパーティー、多目的ホールやチャーチを借りて、エンターテイナーや、身体を動かすアクティビティ、ディスコパーティーなどから始まり、前述の室内ソフトプレイパーティー、クライミングパーティー、ボーリングパーティー、ジャンプイン(トランポリン)パーティーなど挙げたらキリがないほど、多種多様です。
わが子の誕生日…パーティーする?しない?
大きな費用が掛かりますし、食事、飲み物やケーキのケータリングやパーティーバック(※)の準備も大変。しかし、お友達のパーティーに招待・参加して、自分の誕生日に何もないとガッカリ…わが子のためにと、重い腰を上げるしかありません。※パーティーの最後に、ホストがゲストへ配るお礼のギフトバック。中身はおもちゃや、実用品、お菓子の詰め合わせなど。
ちなみに…筆者の子供が招待したパーティーはこんな内容
わが子が招待したバースデーパーティー内容は、スイミングプールを貸し切った『スイミングパーティー』、ピザチェーンレストランでの『ピザメイキングパーティー』、『ソフトプレイでのパーティー』を実施しました。外部のパーティープランを利用するメリットは、専属のスタッフがパーティーの進行をしてくださること。子供たちを盛り上げてもくれますし、タイムキーパーも一緒にしていただけるので、スタッフの方の呼びかけにホストも動く形で、スムーズにパーティーの過程が進められ、お開きの時間を迎えることができました。
年齢が上がる毎、招待ゲストは仲の良い友人のみになる傾向
年齢が上がると、招待するゲストも仲のいいお友達に限定してお祝いをする傾向にあり、スリープオーバー(お泊り)パーティーだったり、男の子だったらゴーカートでのレーシングパーティー、女の子だったら乗馬パーティーなんて言うものもあります。
コロナ禍でのパーティー、実情はどうなっているの?
ファーストロックダウン(2020年春)では、初めての事態に各種パーティー事業団体も知恵もなく、親しいお友達の自宅にプレゼントを届けに行き、家の中と外から、窓越しでおめでとうを伝え合うしか術がありませんでしたが、緩和された2020年の夏場は公園でパーティーをしたり、ドライブスルーパーティー(お友達がお誕生日の子供の家に車で乗り付けて、プレゼントとパーティーバックを交換するという斬新なスタイル)などがされておりました。ロックダウンも数ある回数こなすと、パーティーを企画する団体も増え、オンラインzoomを利用してパーティーをする子供が増えています。いくつかのパーティーにわが子も招待を受け、参加しました。
こちらはドレスコードがプリンセスの、プリンセスバーステーパーティー。歌ったり、踊ったり、クイズに答えたり、あっと言う間の45分間でした。プレゼントはどうするべきか迷ったのですが、自宅を知っているお友達にはパーティーの後にプレゼントを届けに行き、自宅を知らなかったお友達へは、学校再開後に「遅くなったけど、オンラインパーティー楽しかったよ!」とプレゼントを渡しました。これからのバースデーパーティー事情も変化していきそうです。
ざっと駆け足になりましたが、イギリスのバースデーパーティー事情、いかがでしたでしたか?
まだまだ知りたいことがありましたら、これを知りたい!とリクエストくださいね。