こんにちは!
イギリスでは、そろそろ秋の気温になり紅葉もはじまってきました。
秋といえば… いろいろと思いつきますが、今回は読書の秋について書いてみました。
イギリスでも沢山の児童書がありますが、定番からイギリス人なら誰でも知っているであろう作品まで、おすすめの児童書3選を選んでみました。
お子様をはじめ、大人が読んでもおもしろい作品ですので、ぜひ参考にしてみてください。
1. Tale of Peter Rabbit (ピーターラビットのおはなし)
まずは定番の作品です。イギリス人、日本人問わず、不動の人気ではないでしょうか。
意外とピーターラビットの全シリーズを読んだことがある方は少ないかもしれません。
作者は、ベアトリクス・ポター。1902年から1926年にかけてピーターラビットのシリーズを出版しました。彼女が愛した、美しい大自然に囲まれた湖水地方が、舞台となっています。
この地域に深い愛着を持ち、彼女が暮らしていたヒルトップ農場(Hill Top Farm)は、作品内で登場する風景や場所として描かれています。
今でも、ベアトリクスの家が保存されており他にも、建築物、パブがあり、年間を通じて沢山の見学者が訪れています。ピーターラビットファンにとっては、ぜひ訪れたい場所となっています。
また、2017年に湖水地方の文化的景観が、世界遺産に登録されました。2018年には、初の映画実写化で記憶に新しい方もいるかもれしません。
ピーターラビットの世界観をもっと楽しみたい方には、イギリス内にあるピーターラビットに関連したアトラクションをご紹介します。
The World of Beatrix Potter Attraction(べアトリクス・ポターの世界)は、イギリスの湖水地方にあるボウネス・オン・ウィンダミア(Bowness-on-Windermere)という町にあります。ウィンダミア湖の近くに位置しており、ピーターラビットやその他のキャラクターに基づく展示やアトラクションが楽しめる場所です。
べアトリクス・ポターの世界 公式HP
ピーターラビットのシリーズは合計で23冊のおはなしから構成されています。代表的な作品の簡単なあらすじを紹介します。
- ピーターラビットのおはなし (The Tale of Peter Rabbit)
いたずらなピーターラビットは、母親に畑に行かないようにと言われたにもかかわらず、マグレガーさんの菜園に忍び込み野菜を盗みます。そこでマグレガーさんに見つかり、必死に逃げ回りながらも衣服を失い、どうにか逃げ帰ります。ピーターは冒険の後、家で疲れ果てて眠り込むものの、無事だったことに安堵します。 - リスのナトキンのおはなし (The Tale of Squirrel Nutkin)
リスのナトキンがフクロウの長老ブラウンに対して無礼を働きますが、最後には彼に許され仲直りをします。彼の無礼な態度から許されるまでのやりとりの中に、教訓的な要素が含まれています。 - グロースターの仕立て屋のおはなし (The Tailor of Gloucester)
病気になったグロースターの仕立て屋は、貴族のための礼服を仕立てる仕事が途中で止まってしまいます。彼が眠りについている間、彼の家の中に住むネズミたちがお手伝いをします。仕立て屋は、ネズミたちの助けに感謝し、見事な仕事を成し遂げます。 - ベンジャミンバニーのおはなし (The Tale of Benjamin Bunny)
ピーターの従兄弟であるベンジャミンバニーは、ピーターと一緒に再びマグレガーさんの畑に行き、ピーターが失くした服を取り戻します。彼らは捕まりそうになりますが、ベンジャミンの父親によって救われます。危険な冒険でしたが、無事に家に戻ります。 - 2ひきのわるいネズミのおはなし (The Tale of Two Bad Mice)
2匹の悪いネズミ、トムとハンカ・マンカは、ドールハウスに侵入し、食べ物や家具を壊してしまいます。しかし、反省し最後にはドールハウスを修復し、善行を行うことで、自らのいたずらを償います。 - ティギーおばさんのおはなし (The Tale of Mrs. Tiggy-Winkle)
ルーシーという少女が洗濯物を探す途中、ハリネズミのティギーおばさんと出会い、彼女の家で洗濯物を見つけます。ティギーおばさんは、他の動物たちのために洗濯をしていました。彼女との交流を経て、ルーシーはいつの間にか元の世界に戻っていました。 - ジェレミー・フィッシャーのおはなし (The Tale of Mr. Jeremy Fisher)
カエルのジェレミー・フィッシャーは、川で釣りを楽しむつもりでしたが、大きな魚に襲われそうになります。彼はどうにか逃げ出し家に帰りました。そして、その後は友人たちと楽しいひとときを過ごすことができました。 - こねこのトムのおはなし (The Tale of Tom Kitten)
いたずら好きな子猫のトムと彼の姉妹たちは、母親によって綺麗な服を着させられ、よそ行きの恰好をしますが、外で遊んでいるうちに服を汚してしまいます。さらに、庭にいるアヒルたちに服を取られてしまい、母親は怒りますが、最後には許されます。 - アヒルのジマイマのおはなし (The Tale of Jemima Puddle-Duck)
ジマイマという名のアヒルは、自分で卵をかえすために、安全な場所を探していました。そこで彼女は親切そうなキツネに出会い、その助言に従い巣を作ります。しかし、キツネはジマイマを騙して、彼女を料理しようと企んでいました。幸いにも農場の犬たちが彼女を救い出し、キツネの計画は失敗に終わります。 - フロプシーのこどもたち (The Tale of the Flopsy Bunnies
フロプシーとベンジャミンバニーの子供たちは、マグレガーさんの畑で眠ってしまい、捕まります。マグレガーさんは彼らを袋に詰めますが、フロプシーとベンジャミンが賢く行動し、子供たちを救い出すことができました。家族は無事に再会を果たします。 - ちゅうちゅうおくさんのおはなし (The Tale of Mrs. Tittlemouse)
ティットルマウス夫人は、非常にきれい好きなネズミで、常に家をきれいに保つことに執着しています。しかし、彼女の家にはさまざまな訪問者が押しかけ、家の中を汚してしまいます。ハチやクモ、そして気まぐれなカブトムシたちが次々と家に入り込んで、彼女の清潔な家を乱します。夫人は、彼らを丁寧に追い出しながら、家を再び元の清潔な状態に戻すために奮闘します。 - ティミーティップのおはなし (The Tale of Timmy Tiptoes)
ティミーティップというリスが、誤解により他のリスに捕まってしまい、冬の食料を守るために奮闘するおはなしです。彼は最後に誤解が解け、平和な生活を取り戻します。 - まちネズミジョニーのおはなし (The Tale of Johnny Town-Mouse)
田舎のネズミジョニーが、都会のネズミの家に招待され、都会の生活を体験します。彼は都会の喧騒に戸惑い、最終的には田舎の平和な暮らしが自分に合っていることを悟ります。都会のネズミもまた、田舎を訪れ、お互いの生活の違いを学びます。 - ピグリン・ブランドのおはなし (The Tale of Mr. Tod)
ピグリン・ブランドという若い豚が、兄弟のアレクシンと一緒に農場主から市場に行くように命じられ、旅に出ます。しかし、道中で兄弟は道に迷い、アレクシンは捕まってしまいます。しかし、運よく農場で働く豚のピギー・ウィグという雌豚に出会います。彼女も同じく捕らわれの身ですが、二人は協力して脱出を図り、自由を手に入れようとします。最後は、無事に逃げ出し、二人で新しい冒険へと旅立つことを決意します。 - ミスタートッドのおはなし (The Tale of Mr. Tod)
キツネのミスタートッドとアライグマのトミー・ブロックは、ウサギの赤ちゃんを捕まえようと争います。彼らの間で繰り広げられる対立が、おはなしの中心となっています。ようやく彼らの争いが終わり、ウサギたちは無事にもとの生活に戻ることができました。 - ちょびひげサミュエルのおはなし (The Tale of Samuel Whiskers or The Roly-Poly Pudding)
アライグマのトムは冒険好き。ネズミのサミュエル・ウィスカーズに捕まり、パイにされそうになります。彼はなんとか逃げ出し、家に戻りますが、家族は彼の冒険にとても驚かされます。 - パイとやきがたのおはなし (The Tale of the Pie and the Patty-Pan)
犬のデュッチェスが、友達に招かれた食事会で、パイの中身に不安を抱きます。彼女は誤解を恐れ、色々と策を巡らせますが、誤解が解けてみんなで楽しい食事をします。 - ジンジャーとピクルスのおはなし (The Tale of Ginger and Pickles)
猫のジンジャーと犬のピクルスが経営する店は、掛売りを提供することで人気を集めていました。しかし、この方法では商売が上手くいかず、とうとう店を閉めることになってしまいました。住民たちは不便な思いをします。その後、他のキャラクターがジンジャーのあとに新たな店を開き、なんとか再建していくのでした。 - こぶたのロビンソンのおはなし (The Tale of Little Pig Robinson)
こぶたのロビンソンは、誤って海に出てしまい、さまざまな冒険や出会いを経験します。そこで彼は成長し、自分自身をよく知り、最後には新しい家にたどり着いて、幸せに暮らすことになります。 - こわいわるいウサギのおはなし (The Tale of the Fierce Bad Rabbit)
わるいウサギが、他のウサギたちに嫌がらせをしていました。そこにハンターが来て、わるいウサギは撃たれしまいます。すると、わるいウサギの残したにんじんと白いしっぽだけがその場に残っていました。わるいウサギは、恐怖に駆られ、逃げるとともに反省をするおはなしです。 - モペットちゃんのおはなし (The Tale of Miss Moppet)
ネズミが子猫のモペットをからかい、モペットはネズミを捕まえようとします。しかし、ネズミに逃げられてしまうという短いおはなしです。お互いのいたずら心と失敗を描いています。 - アプリィ・ダプリィのわらべうた(Appley Dapply’s Nursery Rhymes)
リズム感のある楽しい動物たちの日常を描いた短い詩集となります。美しい挿絵とともに、思わず口ずさみたくなる一節が見つかるかも!? - セシリ・パセリのわらべうた(Cecily Parsley’s Nursery Rhymes)
前編と同様、それぞれの動物たちが仲間と過ごす日常を描いた短い詩集となります。音の脚韻を楽しむことができて、知らぬ間に覚えてしまう一節もあります。
それぞれのおはなしでは、動物たちの冒険と日常生活、人間らしい感情や行動が細かく描かれています。
作品名: The World of Peter Rabbit The Original and Authorized Editions
著者: Beatrix Potter
出版社: ⓒ Frederick Warne& Co.
どのおはなしも、イギリスらしいユーモアにあふれており、人生において大切なことを優しい教訓として伝えています。また、自然への敬意を感じられる場面が、数多く込められています。
2. Brambly Hedge (のばら村のものがたり)
その繊細で美しい挿絵を見たら、見覚えのある方も多いかもしれません。世界中で13か国語に翻訳されています。
1980年、女性作家ジル・バークレムによって書かれたイギリスの児童書シリーズです。
舞台となった場所は、イギリスのエセックス州にあるイーリーの丘陵地(Ely Hill)と言われています。ジル自身が、この場所の四季折々の風景を好み、そして村の生活を作品内に反映させました。
美しい田園風景の中で、野ばら村に住む小さなネズミたちの日常や季節ごとの行事、冒険を描いた心温まる作品です。
各巻ごとに異なるテーマや季節が取り上げられ、ネズミたちの楽しい暮らしぶりが、詳細に描かれています。
四季を基盤に8冊のシリーズが展開されています。作品の簡単なあらすじを紹介します。
Spring Story(野ばら村のピクニック )
ウィルトン・グリーンフィールドというネズミが、自身の誕生日を迎える準備をしています。ブランブリーヘッジの住民たちは、ウィルトンの誕生日を盛大に祝うために、素晴らしいパーティーを計画します。ウィルトンは驚きと感激を隠せません。ネズミたちは協力して誕生日の準備を進め、お互いの絆を深めながら、穏やかな春の日々を楽しみます。パーティーの後、ネズミたちは祝宴を楽しみ、友達と家族の大切さを再確認します。
Summer Story(野ばら村のけっこんしき)
暖かい夏の日に行われるダスティ・ミラーとポピー・アイウォートの結婚式のおはなしです。結婚式はブランブリーヘッジ全体の住民が参加し、壮大なイベントとして描かれます。ネズミたちは、川沿いでの儀式や、装飾された花でいっぱいの結婚パーティーの準備を進めます。夏の風景と自然の中での結婚式は、愛と幸福があふれる場面です。結婚式は無事に執り行われ、ダスティとポピーはみんなに祝福されます。夏の喜びとともに、ネズミたちは集まって食事やダンスを楽しみ、日々の平和な暮らしを満喫します。
Autumn Story(野ばら村の秋の実り)
ラグルス・ホーソーンという若いネズミが主役です。ある日、ラグルスは嵐に巻き込まれてしまい、家から離れて迷子になってしまいます。ネズミたちは彼を見つけるために協力し、必死に捜索を行います。物語の中で、仲間たちは自然の中で困難に立ち向かいながらも、お互いに助け合い、ラグルスを無事に救出します。ラグルスはブランブリーヘッジに戻り、仲間たちと一緒に豊かな秋の収穫祭を楽しむことができます。収穫祭では、ネズミたちは新鮮な果物や穀物を集め、冬に備えます。秋の美しい風景と温かい家族愛がテーマです。
Winter Story(野ばら村の雪まつり)
雪が降り積もる冬のブランブリーヘッジを舞台に、住民たちが寒さに備える様子が描かれます。大きな氷の嵐が迫ってくる中、ネズミたちは協力して食料を蓄え、暖かい場所で安全に過ごせるように準備を進めます。そして、氷祭りという年に一度の冬の特別なイベントが開催され、ネズミたちは氷の彫刻やスケートを楽しみます。祭りの後、住民たちは家に戻り、暖かい火のそばで穏やかな夜を過ごします。冬の厳しい自然に共存しつつも、家族や仲間たちとの絆が深まる場面が描かれます。
Poppy’s Babies(のばら村のおひっこし )
ポピーが双子の赤ちゃんを出産したところから始まります。彼女の夫ダスティ・ミラーと共に、赤ちゃんたちの世話に追われる日々を過ごします。ブランブリーヘッジの住民たちも、ポピーの出産を喜び、家族全体を助けようとします。彼女は双子の育児に奮闘しながらも、周りのサポートに感謝し、家族としての新しい生活に適応していきます。家が狭くなったポピーたちは、新たな住まいを探すことにします。ブランブリーヘッジの住民たちと一緒に、自然豊かな場所を探し、新しい家を発見します。ポピーは、赤ちゃんたちと新しい生活をスタートさせるため、安心して引っ越しを決断します。新しい新生活に向けて、家族の絆を再確認し、仲間との助け合いが描かれています。
Sea Story(野ばら村のふねのたび)
ブランブリーヘッジの住民たちは、夏の海辺への冒険に出かけます。ネズミのプリムローズとウィルフリッドは、家族と一緒にボートに乗って海へ行きますが、航海中に嵐に遭い、無人島に流れ着いてしまいます。二人は知恵と勇気を振り絞り、無人島でのサバイバルを体験しながら、互いを支え合い危機を乗り越えます。冒険が終わると、ネズミたちは再び穏やかなブランブリーヘッジに戻り、自然の厳しさとその中での協力の大切さを学びます。
The High Hills(野ばら村の山のぼうけん)
ネズミのウィルフリッドが主役です。彼は冒険心が強く、ブランブリーヘッジの外の世界に興味を持ちます。ある日、彼は友達とともにブランブリーヘッジを離れ、近くの丘を探検する旅に出ます。途中、丘の上に隠された大きな古い家を発見します。その家は長い間誰も住んでおらず、ウィルフリッドたちは家の秘密を探りながら、過去のブランブリーヘッジの歴史や伝説を明らかにします。冒険の中で得られる知識や故郷の大切さについて教えてくれます。
The Secret Staircase(野ばら村のひみつのへや)
クリスマスの季節が近づく中、ブランブリーヘッジではネズミたちが祝祭の準備をしています。ベティとプリムローズという2匹のネズミは、古い屋敷の中に隠された秘密の階段を偶然発見します。階段を登ると、そこには長い間忘れられていた美しい部屋がありました。ネズミたちは過去のブランブリーヘッジの歴史に触れ、古い記録や宝物を発見します。このことを友達や家族に共有し、クリスマスパーティーをその新たに見つけた部屋で開くことに決めました。過去の伝統と新しい発見が交差し、クリスマスの暖かさとともに、ネズミたちは再び絆を深めます。
タイトルにあるBrambly Hedge(ブランブリーヘッジ)とは、野ばらやブラックベリーの、とげがついた生垣を意味します。
イギリスの庭先でよく見かける植物です。夏から秋にかけて黒い実がなり、ジャムやお菓子の材料などにする家庭もあります。
作品名:Brambly Hedge Library Classic Countryside Tales
著者:Jill Barkle
出版社:Harper Collins Publishers Ltd
美しい自然との共存、季節の楽しい過ごし方、家族や仲間とのつながりの大切さをテーマにしています。
3. Wind in the Willows (ヤナギに吹く風)
1908年、ケネス・グレーアムによって書かれた、イギリス人には馴染み深い児童書の1つです。
舞台となった場所は、幼少期を過ごしたイギリスのオックスフォードシャー地方のテムズ川沿いの風景であり、川ネズミやモグラたちが暮らす川辺の情景に影響を与えたと言われています。
またケネス自身が、川やボート遊びを好んだことの経験が、作品内に反映されているとも考えられています。
各章で様々な冒険や出会いがありますが、作品の簡単なあらすじを紹介します。
川辺の近くに住むモグラは、地下生活に飽きて地上へ出てきて、そこで親切な川ネズミと出会います。
二人はすぐに友達となり、川での冒険や新しい世界を楽しみます。そして彼らは、カワウソや気まぐれで裕福なヒキガエルとも友達になります。ヒキガエルは無謀な性格から、しばしばトラブルを引き起こします。特に、車への執着が原因で様々な問題を引き起こし、ついには刑務所に入れられます。
ある日、ヒキガエルの無謀な行動によって、彼の豪邸がイタチやイノシシによって乗っ取られてしまいます。
しかし、モグラ、川ネズミ、アナグマが協力してヒキガエルの家を取り戻します。その後、ヒキガエルはこのことから、自身の起こしたトラブルについて深く反省し、友達と一緒に穏やかで平和な生活を取り戻します。
作品内では、登場するキャラクターの家や周辺についての詳細が描かれています。
1984年から1990年には、イギリスのITVでアニメーションとして52のエピソードが放映されており今でもファンが多いとか。
作品名:The Wind in the Willows Classic Story Collection
著者:Kenneth Grahame
挿絵:E.H. Shepard
出版社: Egmont UK Ltd.
友情、冒険、そして自己反省をテーマに描かれており、のどかな田園風景と愛すべきキャラクターたちが魅力です。
4. 番外編 児童書に出てくるような動物たちについて
児童書に出てくるような動物たちは、イギリスの田舎で生活しているとほぼ毎日、どこかで遭遇します。
さらには、庭先に遊びに来てくれることもあり、動物ウオッチング用に定点カメラを設営する家庭も多いとか。なかなか日本にはない習慣で、イギリス人の自然や動物を愛する心がよく分かります。
つい最近も、筆者の自宅庭先に可愛らしい訪問者が来てくれましたので、思わず写真を撮ってみました。
右上あたりにちょこんと立っている、リスがいます。なにやら真剣に食べ物を食べているようでした。
カメラを向けて近距離でも逃げないウサギ達。この2匹はいつも一緒にやってきます。
まさしく、ピーターラビットのワンシーンのようです。庭先からこんな光景がある田舎の日常です。
5. まとめ
いかがでしたか?
もしかしたら、小さい頃にどこかで見たことがある方も多いかもしれません。
イギリスの児童書は、美しい自然や動物をモデルにしている作品が多いように思えます。それだけ人間と動物との関係が、密接にあることを意味し、お互いが共存していくことの大切さを学べます。
また、可愛らしい動物がふと見せてくれる、何気ない日常のワンシーンから作品が誕生することもあるようです。
これからの深まる秋の夜長に、ぜひ読書の秋を楽しんでみませんか?